各教区や教会、カトリックの慈善団体が貧困層に支援を行う |
市内の多くのカフェやレストラン、ホテル、商業施設では、クリスマスツリーやサンタクロース、プレゼントボックスなどが飾られ、市民や観光客が写真撮影を楽しみながら、穏やかなひとときを過ごしています。
フエ市に暮らす多くのカトリック信者の家庭にとって、クリスマスは重要な宗教行事であると同時に、家族が集い、絆と愛の大切さを改めて感じる機会でもあります。
フエ市トゥアンホア地区在住のカトリック信者、ヴォー・ヴァン・ティエンさんは、次のように話します。
(テープ)
「毎年12月初めになると、信者同士が集まり、準備の仕方を話し合い、資金を出し合ってクリスマスを迎えます。楽しみながら集い、日々の生活の中で助け合う――こうした強い連帯の心は、何十年も続いてきました」
カトリックの慈善グループが貧しい人々に支援物資 |
フエ市のクリスマスは、具体的な“分かち合い”の行動によって、さらに温かさを増しています。多くの教区や教会、カトリック系のボランティア団体が、貧困世帯や困難な状況にある人々、患者、障がい者を訪問し、支援物資を届けています。
フエ・フーカム大聖堂教区で「信仰教理委員会」を担当するファム・ゴック・タインさんは、次のように述べました。
(テープ)
「例年は『クリスマス賛歌』のプログラムを行っていますが、今年は中部の洪水被災者に心を寄せ、コンサートは開催せず、その予算をすべて各団体による被災者支援に充てました」
フエ教区のジョセフ・ダン・ドゥック・ガン大司教は、今年は党と国家による迅速な支援に加え、組織や個人の連帯と分かち合いの精神が、人々が困難を乗り越え、平穏なクリスマスと希望に満ちた新年を迎える大きな力になっていると述べています。