ソフィー・メイソンナーヴ女史 |
この著書はフランス語から翻訳され、2004年に初版が出版され、2012年と2021年に2回再版されました。430ページを超えるこの著書には、70年前のディエンビエンフー作戦について指揮官から兵士、技術スタッフ、兵站スタッフ、医師、看護師に至るまで、フランスの多くの歴史的証人の物語が記録されています。
2人の著者のうちの1人であるモンペリエ大学の現代史教授ピエール・ジュルノー氏によりますと、この著書はディエンビエンフー作戦に参加したフランスをはじめ、他のアフリカ7ヵ国出身の兵士、将校のすべての考え、感情、苦痛を可能な限り真実に記録した回想録であると明らかにしました。
ベトナムにおけるフランス語研究所所長で協力・文化活動担当参事官のソフィー・メイソンナーヴ女史は、この著書のベトナム語への翻訳と出版は、ベトナムとフランスの関係にとって非常に象徴的な意義を持つ。過去を振り返ることにより、将来への準備をより良くできると明らかにしました。ソフィー・メイソンナーヴ女史は次のように語りました。
(テープ)
「この著書は大きな意義があります。その理由はいくつかあります。まず、この著書で書かれたものは双方の証言によって物語ったものです。これは歴史の真実を再現する上で重要な要素です。この著書はまた、データの正確性を確認するため、ベトナムの翻訳者が非常に注意深く調査されました。これにより、歴史が最も真実な方法で再現されています」
ハノイ師範大学出版社のグエン・バ・クオン社長は同出版社はディエンビエンフー作戦の勝利 70周年を記念する際にこの著書を出版できるように全力を尽くした。この著書を通じて、ベトナムの読者がディエンビエンフー作戦について深く理解できるようになると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「この著書を通じて、ベトナムの読者がフランス植民地主義者との戦いをより深く理解できるようになりました。また、生き残ったフランスの目撃者からの物語を通じて、私たちは双方の損失と苦痛をより深く共感し、そこからベトナムとフランスの関係を促進することに役立ちます」