「成長のための次なるフロンティア」をテーマにした今回の総会はグローバル経済の回復を促進するパートナーシップと革新的でインパクト重視のソリューションを築き上げ、急速に変化する世界情勢がもたらす課題と機会に取り組むことを目的としています。また、この会議では、協力関係を促進し、成長のための新たな道を探ることを目的としたハイレベルなディスカッションやワークショップが行われます。

全体会合でチン首相は「この40年間で収められてきたベトナムの成果は刷新、イノベーション、参入といったキーワードと密接に結びついている。ベトナムは30年間にわたる戦争や通商禁止で苦しんだ貧困国から現在、中所得国になり、 世界の経済大国上位40か国にランクインしている」と明らかにしました。

また、チン首相はWEF、およびパートナーに対し、官民連携を促進し、「市場経済体制の完備、あらゆるリソースの活用、国家ガバナンスの効率化」、「交通・デジタル・社会・医療・教育インフラ整備と気候変動対応」、「デジタル経済、グリーン経済、循環経済の開発に必要な質の高い人材の育成」といった３つの課題群を中心とする各国、地域、および全世界の経済再構築と発展方向性の策定におけるチャンピオンズの役割を発揮するよう希望を表明し、次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムは『強靭、団結、多様性の中の統一に基づくASEAN＝東南アジア諸国連合』の構築に積極的かつ主体的に貢献しつつあります。また、ASEANと力を合わせ、中国、WEF、およびパートナーと緊密に連携し、新たな成長の原動力を促進する一方、地域と世界の平和、安定、協力、発展の環境の維持に取り組んでいきます。さらに、公平、平等、持続的で調和の取れた発展を遂げる世界に向けて、コンセンサス、多国間主義、人権を促進していきましょう」