2025年12月17日、ベルギー・ブリュッセルで開かれたEU・西バルカン首脳会議で、モンテネグロのヤコブ・ミラトビッチ大統領(中央)を出迎える欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会(EC)委員長(右)とアントニオ・コスタ欧州理事会議長(左)(写真:REUTERS/Yves Herman) |
会議はアントニオ・コスタ欧州理事会議長が主宰し、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会(EC)委員長、EUの外務・安全保障政策上級代表カヤ・カッラス氏のほか、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、北マケドニア、セルビア、コソボの西バルカン諸国・地域の首脳が出席しました。
会議でEUは、西バルカンのパートナー諸国に対するEU加盟の展望への完全かつ明確なコミットメントを改めて表明しました。そのうえで、複数の政策分野における段階的な統合プロセスを通じ、これらの国・地域をEUに一層近づけていく方針を確認しました。
会議の重要な焦点の一つは経済統合の促進で、特にEUが2023年に開始した「西バルカン諸国の成長計画」の推進が強調されました。この計画は、改革と投資を支援するため最大60億ユーロの資金を拠出するもので、EUは、効果的に実施されれば今後10年間の経済成長に強力な弾みを与え、西バルカン諸国とEUとの間の経済・社会面の格差縮小につながると評価しています。
EUはまた、西バルカン地域にとって貿易面のみならず、最大の投資国・支援国としての地位を引き続き担う、最も重要なパートナーであることを改めて強調しました。