ベトナム、2017年APEC議長国を引き継ぐための準備

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ベトナムは4ヶ月後に、2017年のAPEC=アジア太平洋経済協力会議議長国をペルーから受け継ぎます。これを前に現在、この重要な外交的出来事の準備に力を入れています。

ベトナムは4ヶ月後に、2017年のAPEC=アジア太平洋経済協力会議議長国をペルーから受け継ぎます。これを前に現在、この重要な外交的出来事の準備に力を入れています。ベトナムがAPEC議長国を務めるのはこの10年ぶりで2回目となります。2017年のAPEC議長国を務めることを機に、ベトナムは国際社会への全面的な参入や多国間外交活動の強化を目指しています。

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APEC内の協力・連携の要求に応える

2017年のAPEC議長国を務めることはベトナムにとって重要な意義があります。これは発展事業への外国の援助の活用、二国間関係の深化、各地方、企業の協力合意書の締結を促進するチャンスとなるからです。また、国際社会でのベトナムのイメージアップも図られるとしています。こうした事情を踏まえて、2013年からベトナムは2017年のAPECの諸活動の準備を行い、準備作業指導委員会が設立されました。

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グエン・グエット・ガ女史

2017年のAPEC書記局の高級顧問であるグエン・グエット・ガ女史は次のように語りました。

(テープ) 

「これまで、あらゆる分野で準備が着々と行なわれてきました。2017年のAPECの議事日程や各代表団の受け入れ、必要な物資の用意などに関して、APEC加盟諸国の支援を受けました。また、加盟諸国と議事日程について協議しました。具体的にはおよそ200の会議、その中で20の閣僚級会議や1週間にわたる首脳会議が開催される予定です。これを機に北部から南部にわたって、ベトナムの国土と人々のピーアールを行なう必要があります。」

地域と国際情勢が複雑に推移し、安全保障分野で多くの試練が浮上している背景の中で、2017年のAPECの諸活動が行われることから、ベトナムは準備作業を周到に行う傍ら、APECの要求に応えられるようなイニシアティブを提出しなければなりません。さきほどの2017年のAPEC書記局の高級顧問であるグエン・グエット・ガ女史は次のように明らかにしました。

(テープ)

「私たちは成長と連携の要求に見合うようなAPECの優先課題に集中しています。その中で効果的な成長や経済連携と再構築を柱に位置づけます。これはベトナムの需要にAPECの新たな要求に合致するものです。また、中小企業の支援の強化や人材育成、発展格差の是正、水資源の安全保障、食糧安全衛生の確保などはベトナム、ひいてはAPECの関心事となっています。」

ベトナム、APECの文化交流を促進

2017年のAPECの諸活動の枠内で加盟諸国の指導者は文化交流を初めて行なうことで一致しました。これは文化交流の強化やイメージアップに取り組んでいるベトナムの努力を支えるとみられます。新しい時代の流れを踏まえ、経済連携のフォーラムであるAPECは文化交流を重要視し、相互理解を深めることで、経済協力の効果向上を図るとの見解を示しました。さきほどのガ女史は次のように強調しました。

(テープ) 

「地域と世界各国は平和維持や安全保障分野で様々な試練に直面している現在、人と人との友好関係は平和と安定を確保するための第一の要素となっています。文化交流や相互理解を強化すれば、するほど、対話、協力や平和の確保を促進することができます。文化は相互理解や友好関係の強化だけでなく、人と人との連携にも寄与することでしょう。」

2017年のAPEC議長国を務めることを機に、ベトナムは国際社会への参入や多国間外交の拡大をもちろん、アジア太平洋の平和、繁栄、発展、連携の強化にも貢献するとしています。

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