いよいよ、ハノイに冬がやってきましたが、気温は17~28度ぐらいで予想以外、涼しかったです。皆さんのお住まいの町はいかがでしょうか?
今日のこの時間は、ベトナムの伝統芸能「カーチュー(Ca tru)」の曲をお届けします。これまで、カーチューに関する番組は何回も放送されましたが、久しぶりに、もう一度ベトナムのこの独特な芸能音楽をお届けしましょう。
史書によりますと、カーチューは李王朝時代の11世紀から生まれました。カーチューで使われる音楽はベトナム北部のホン河(紅河)デルタ地帯が発祥の地とされ、伝統楽器の節に合わせて、歌い手が詩と曲を情感豊かに歌いあげます。2009年、この伝統芸能「カーチュー(Ca tru)が緊急保護を要するユネスコ世界無形文化遺産として認定されました。
ベトナム語で、カー( ca) は歌、チュー(tru) は札という意味です。歌に対するご褒美というか、聴いていた人から竹でできた札をもらって、その札に書いてある金額をもらったことから、カーチューと呼ばれるようになりました。
カーチューの歌詞の内容のほとんどが、祖先や神を称えるものです。カーチューの歌詞は古いベトナム語で、漢字を応用して作られたチュノム文字や漢詩で書かれます。これを読んで理解出来る学者など知識人の間で流行りました。
それでは、今日の番組は、そんなカーチューをお楽しみいただきましょう。
では、始めにQuach Thi Ho が歌う(Hong Hong Tuyet Tuyet)をどうぞ
お聴きいただいた曲は「Hong Hong Tuyet Tuyet」でした。
おしまいに、Quach Thi Ho が歌う(Tuong Tien Tuu)をどうぞ。
お聴きいただいた曲は「Tuong Tien Tuu」でした。
いかがでしたか、皆さん、今日はベトナムの伝統芸能「カーチュー(Ca tru)」の調べをお届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。また、来週お会いしましょう。
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