種なし黒ブドウの開発に励むニントゥアン省

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(VOVWORLD) -このブドウの品種は、各種の土壌に適応し、害虫や病気にも優れた耐性をもち、結実率も高く、美しい形で、皮も厚く、甘くて歯ごたえのある果肉と、優れた味を持っています。

ベトナムの南中部ニントゥアン省はブドウ栽培で国内最大の面積を誇っている地方です。輸入ブドウと競争するのみならず、ブドウの輸出を目指して、現地の科学者は、多くの新しい品種の開発に挑戦しています。その中にはNH04-102という種なし黒ブドウ品種があります。このブドウの品種は、各種の土壌にも適しており、甘味も強く、既存の品種と比べ販売価格が4、5倍となっているからです。
種なし黒ブドウの開発に励むニントゥアン省 - ảnh 1

ニンソン県ニョンソン村ダクニョン集落に住むグエン・ディン・チーさんのブドウ畑は、およそ4カ月前に栽培されたのに、もう収穫期に入っています。

チーさんは次のように語っています。
(テープ)
「私が種なし黒ブドウ品種を栽培し始めた頃は、農業研究者が現場を訪れ、手入れ、水やりなどを教えてくれました。現在はブドウの収穫期に入っているところです」
種なし黒ブドウの品種は、指の形をしていて、熟すとクロムラサキ色になるため、「黒い指のブドウ」と呼ばれています。このブドウの品種は、各種の土壌に適応し、害虫や病気にも優れた耐性をもち、結実率も高く、美しい形で、皮も厚く、甘くて歯ごたえのある果肉と、優れた味を持っています。
ニャホー農業開発研究所のファン・コン・キエン副所長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「このブドウ品種は質の高いものであると評価されています。糖度は16∼18度程度です。手入れが良ければ、糖度は20度を超える可能性もあります」
現在、ニントアン省では、種なし黒ブドウ畑は観光客を魅了しているようです。中部クアンチ省から来た観光客は次のように語っています。
(テープ)
「種なし黒ブドウは味のみならず形状までもユニークなものであり、私の興味をそそります。研究者によって、こんな品種のブドウを開発できたことに本当に敬服しています」
種なし黒ブドウの開発に励むニントゥアン省 - ảnh 2

種なし黒ブドウは1年間に2回収穫できます。1ヘクタール当たり平均18トンないし22トンも収穫することができます。ブドウの卸売価格は、1キロ当たり10ドルないし12ドルです。

ニントアン省人民委員会のチャン・コック・ナム委員長は次のように語っています。
        (テープ)
「ニントアン省は、種なし黒ブドウの輸出を目指して、ブドウの栽培面積を拡大する傍ら、品質や食品安全などに関する輸出基準を満たすよう取り組んでいます。同時に、ニントアン産地のブドウのブランディングを継続すると共に、ブドウ栽培開発のため農民に支援政策を講じる方針です」
ニントアン省の行政当局と農民の決意により、種なし黒ブドウ品種は、国内各地だけでなく外国の消費者からも好まれるであろうことを期待しています。

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