教師と生徒たち、および小さな図書館
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山間部イエンバイ省ムーカンチャイ県にあるカオマン民族寄宿小学校の教師と生徒たちは、本が「知識の倉庫」であり、読書が適切で効果的な勉強方法であることを深く理解しており、常に真の図書館を望んでいました。しかし、山間部では、経済的に困窮しているので、この夢はなかなか実現できませんでした。ザン・チャウさんはここへ出張した際に、この夢を知ると、生徒たちのために図書館を作ることにしました。それから、数百冊の様々な種類の本を収容する小さな図書館が出てきたのです。
ある2人の小学5年生は次のように語っています。
(テープ)
「図書館はとても美しく、いつも多くの生徒で混んでいます。私は本を読むのが好きです。知識の向上に役立つからです」
「図書館には様々な面白い本や、書籍が本棚にきちんと並べられています。私が好きな本も多くありますよ」
本は教師の講義に役立つ手段でもあります。ですから、この図書館が出来てから、すべての教師は喜びました。カオマン民族寄宿小学校のグエン・ミン・ハン校長は次のように語っています。
(テープ)
「私だけでなく、すべての教師たちは、有意義な本を頂けたことにとても喜んでいます。今後とも、この図書館は効を奏するよう期待しています。生徒たちは、知識を身につけるために読書をします。教師たちは、業務改善のために、資料を研究します。」
一方、ザン・チャウさんはカオマン民族寄宿小学校に図書館を作ったきっかけについて、次のように明らかにしました。
(テープ)
「私は、山間部によく出張したので、ここに住む子どもたちに特別な思いやりを持つようになりました。そこで、これらの子どものために、役立つことを行いたいのです。読書好きな私は、子どもたちに本をあげることにしました。というのは、読書は、子どもたちの考え方や、生活を変えるからです」
図書館作りに着手したザン・チャウさん(右から二人目)と友だち(写真提供:baodantoc.vn) |
ザン・チャウさんと友だちは、2023年5月から同年11月まで、山間部のホアビン省とイエンバイ省にある4校の小学校に図書館をつくりましたが、ハザン省にある幾つかの小学校にも図書館を設置する予定です。本を買うために、チャウさんたちは、生花を売るお金を使いました。
ザン・チャウさんはさらに次のように語っています。
(テープ)
「私は自分のお金で慈善活動を行いたいと思って、生花を売ることにしました。生花は私の好きなもののひとつです。毎週、花好きな人々に生花を販売して、お金を貯めたら、山間部に住む子どもたち向けの本を買うことができるからです」
ザン・チャウさんたちは、さらなる多くの組織や個人と一緒に山間部に住む子どもたちに多くの知識を与えるように取り組んでいます。