北部バクニン省の民謡クアンホの保存と発揮

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(VOVWORLD) -バクニン省の民謡クアンホは2009年、ユネスコ=国連教育科学文化機関により、無形文化遺産に認定されました。

毎年のベトナムの伝統的旧正月テト明けには、いろいろな祭りや行事が行われますが、その中で、有名なものの一つに、旧暦の1月13日にバクニン省で行われるリム祭りがあります。そのリム祭りはクアンホで有名です。

北部バクニン省の民謡クアンホの保存と発揮 - ảnh 1(写真:baochinhphu.vn

民謡クアンホは男女のグループに分かれて歌う歌の掛け合いであり、一方のグループが歌ったら、もう一方のグループは同じメロディーに乗せて歌い返します。男女のグループなので昔はクアンホを歌うことで、出会いの場にもなっていました。歌の内容は恋愛や友情に関するものが最も多いです。ちょっと日本の万葉集にある相聞歌に似ています。バクニン省は地元の文化遺産である民謡クアンホの維持、保存のため、創意工夫を凝らしてきました。

近年、バクニン省はクアンホを教える教室を開設したり、クアンホの若い歌い手のクラブを設立したりして、クアンホの歌を歌い続けてきました。

現場の音 

毎週木曜日と土曜日の夜、ノイズエ村のロー・バオ村の文化会館はクアン ホー民謡クラブに加盟している子供たちの集まりの場になります。これらの子どもの中には5歳になったばかりの子供もいるもので、歌詞をまだはっきり理解していませんが、歌を熱心に練習しています。クアンホー民謡の歌い方を案内する芸人は伝統的衣装の着用の方法から礼儀正しい振る舞い方を子供たちに心を込めて指導しました。ローバオ村文化会館のクアンホー・クラブメンバーの一人であるグエン・フオン・ウエンさんは次のように語りました。

(テープ)

「このような訓練で、私たちはクアンホーの歌い方だけでなく、ほかの多くの知識を身に付けられました。この訓練を通じて、私の歌い方が徐々にうまくなっています」

クラブにおけるクアンホー民謡の芸人の熱心な案内により、クラブに参加する子供たちが日増しに増えてきました。

(テープ)

「私はだいぶ前から、クアンホーの歌い方を習ったのですが、学ぶのはとても楽しいです。小さい頃、祖父母をはじめ、村の高齢者が歌った民謡クアンホーを聞いて、それが大好きなので、祖父母のように歌えるようになりたいと思っています」

(テープ)

「最初、民謡クアンホーを歌う練習はあまり好きではありませんでしたが、習いはじめてから好きになりました。今は、練習を一日も休むことはありません」

北部バクニン省の民謡クアンホの保存と発揮 - ảnh 2(写真: dantocmiennui.vn

バクニンは、民謡クアンホーの芸人へ毎月、支援金を支給する国内最初の地方となり、バクニン省の文化遺産の維持、保存の質的向上に原動力を作り出しています。しかし、多くの芸人がクアンホーへの愛着とその文化遺産の保存を目指し、無料の訓練講座を開設してきました。ノイズエ村ローバオ集落に住むクアンホーの芸人であるギェム・ティ・ティンさんは次のように語りました。

(テープ)

「クアンホーがユネスコの無形文化遺産として認定されてから、クアンホーの芸人としての私はこの文化遺産の維持、保存に対する自らの責任がさらに重くなっていると思います。私たちは民間で今も伝わるクアンホーのメロディーを収集し、若い世代に教えています」

そのほか、クアンホー民謡はバクニン省の学校の教育カリキュラムにも取り入れられています。現在、バクニン省にある学校では600ものクアンホーを歌うクラブが結成されました。バクニン省の文化スポーツ観光局のグエン・スアン・チュン副局長は次のように語りました。

(テープ)

「私たちは、民謡クアンホーの維持、保存に対するクアンホーを歌うクラブの役割を高く評価しています。今後も、これらのクラブがより効果的に運営できるように指導活動を強化します」

子供を対象にしたクアンホークラブの運営は民謡クアンホーが今後も歌い継がれることに寄与しています。

 

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