（写真：VGP）

半年にわたり、両首相が会談を行なったのは今回が3回目です。

この席で、両首相はこれまで収めてきた両国間の友好・協力関係の成果を高く評価しました。チン首相は、「2023年11月に行なわれたマルク・ルッテ首相によるベトナム公式訪問は両国間の包括的な戦略的パートナーシップの深化に貢献するだけでなく、潜在的な分野での協力を拡大するチャンスを切り開く」と強調しました。

また、両首相は今後、オランダの国王と王妃によるベトナム国賓訪問を促進することや2019年～2024年期における包括的パートナーシップの枠組みにおける外交活動を展開すること、二国間の貿易取引総額を150億ドルに引き上げるために尽力すること、EVFTA=ベトナムとEU＝欧州連合との自由貿易協定のメリットを活用することなどで一致しました。

この機に、チン首相は、オランダ側に対し、EVIPA=ベトナム・EU欧州連合との投資保護協定を早期に批准し、欧州委員会がベトナム産の水産物に適用しているイエローカードの早期解除の検討を支持するよう提案しました。また、チン首相は、双方に対し、安全保障や気候変動対応などの分野における協力関係を更に深化させるよう要請しました。

一方、マルク・ルッテ首相は、ベトナムの成長の展望、投資環境などを高く評価するとともに、ベトナムへの投資拡大を公約しました。