一時的停戦、アフガニスタンで和平合意に向け前進

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(VOVWORLD) - 22日、アフガニスタンで反政府武装勢力タリバンとアメリカによる和平に向け、双方による7日間の暴力削減措置が始まりました。

事実上の停戦で、タリバンが組織の統率力を示し攻撃を停止できるかどうかが焦点となっています。履行が確認されれば29日に和平合意に署名する予定で、2001年から続く「米史上最長の戦争」終結に向けて大きく前進します。

この日午前、ポンペオ国務長官は、ツイッターで「数十年に及んだ紛争の末、我々はアフガニスタン全土で大幅に暴力を削減することでタリバンと合意した。和平に向けた長い道のりの最初の重要な一歩であり、全アフガニスタン国民にこの機会を生かすよう求める」と述べました。

合意後はタリバンと政府関係者を含むアフガン人同士が和平へ向けた対話を行う予定です。トランプ大統領が訴えてきた駐留米軍撤収を実現できるかどうか節目を迎えています。トランプ政権は合意後、第1段階として現行の1万2000~1万3000人のアフガン駐留部隊を8600人に削減する方針とされます。アメリカ総選が近づいている背景の中で、トランプ大統領はアフガニスタンでの具体的な前進を期待して、第2任期のアメリカ大統領選への政治的テコ入れとして使用すると言われています。

アメリカとタリバンが和平合意に署名すれば、その後にタリバンとアフガン政府が国内の統治体制に関する協議を始める見通しです。タリバンはこれまで、米軍駐留下での政権を認めず、アフガンのガニ大統領はタリバンと長く対話できない状況が続いていました。ガニ氏は大統領選で再選を決めたばかりで、今後のアフガン政権の運営についてタリバン側と議論を進める可能性に関心を示しています。そして、アメリカとNATO=北大西洋条約機構がアフガニスタンから完全に撤兵し、アフガニスタン側が直接対話を行い、恒久的な停戦が達成されることなどの主な問題は取り上げられています。

双方による7日間の暴力削減措置は、うまく実施され、アフガニスタンの着実な和平に向けた長い道のりの最初の一歩となると期待されています。

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