ロシアとウクライナの関係の積極的な兆し

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(VOVWORLD) - すでにお伝えしましたように、7日、ロシアとウクライナは7日、双方が収監していた捕虜や拘束者を交換しました。これは、ウクライナ東部で続く親ロシア派武装勢力とウクライナ軍の紛争で悪化した両国関係の緊張緩和に向けた第一歩とみられています。

交換されたのは捕虜や拘束者合わせて70人となっていますが、これは、ウォロディミル・ゼレンスキー氏がウクライナ大統領に就任してから両国が進めてきた交渉の結果とみられています。また、13日、ウクライナ側は、「両国は、捕虜や拘束者の交換に関する第2段階の交渉を準備中である」と確認しました。また、今月19日にブリュッセルで開催される予定のロシア・ベルギー・EU欧州連合の会合の準備作業も積極的に進められているということです。

今回の捕虜や拘束者の交換について、プーチン大統領は、「関係正常化へ向けての大きな一歩である」と強調しました。一方、ゼレンスキー大統領も、「ウクライナ東部で続く衝突を解決するプロセスの前進の一歩だ」と評価しています。こうした中、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は13日、ウクライナ東部の紛争解決に向け、パリで開かれる4カ国会議にロシアが参加する意向であることを明らかにしましたた。

国際社会も、歓迎の声を上げています。ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ウクライナとロシアの間で行われた大規模な被拘束者交換を歓迎し、希望が見出させる行為だと述べました。メルケル首相は、ミンスク諸合意履行のために全力で仕事をすることは引き続き意味があるとし、「ドイツ政府はそれを行う準備がある」と明言しました。

アメリカのドナルド・トランプ大統領もまた、被拘束者交換を歓迎するメッセージをツイッター上に書き込みました。トランプ大統領は、「ロシアとウクライナが先ほど大勢の被拘束者を交換した。非常に良いニュースだ。もしかしたら、平和に向けた初めての大きな一歩かもしれない。両国を祝福する」と語りました。

ウクライナ東部のドンバス地域では2014年から親ロシア派とウクライナ軍との紛争が続いており、1万3000人を超える犠牲者が出ています。ウクライナ、ロシア、ドイツ、フランスの4カ国は2016年10月に、ベラルーシのミンスクで開いた会議で、和平協定の順守で合意しましたが、長期的な停戦の実現には至りませんでした。こうしたなか、今回の拘束者交換は新しい希望をもたらしていると評されています。

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