IAEA事務局長のイラン訪問を巡る問題

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(VOVWORLD) -先週、IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長はイランの首都テヘランを訪れ、エスラミ原子力庁長官やライシ大統領と会談しました。
IAEA事務局長のイラン訪問を巡る問題 - ảnh 1(写真:Vahid Salemi/AP)

この訪問ではイランはIAEAの調査に積極的に協力し情報を提供するほか、IAEAによる核開発の監視活動にも自発的に協力するという声明が出されました。

声明ではイランはIAEAの調査に積極的に協力し情報を提供するほか、IAEAによる核開発の監視活動にも自発的に協力するとしています。これについてグロッシ事務局長は会見で、去年6月、IAEAの対応を不服としてイランが核施設から撤去していた監視用のカメラを元に戻すことになったと明らかにしました。一連の問題は、イランの核開発を制限する核合意を立て直すための協議が行き詰まる要因にもなっていたことから、今後、交渉にどう影響するか注目されるとしています。

一方、ことし1月、イランの核施設で核兵器に転用可能とされる水準に近い高濃縮ウランが検出された問題については、グロッシ事務局長は「技術的な議論だ」などと述べるにとどまり、6日から始まるIAEAの理事会で、改めて議論される見込みです。

これに先立つ4日、グロッシ事務局長は、ウィーンの空港で記者会見し、イラン中部フォルドゥの先月、IAEAは報告書でイラン中部フォルドゥの核施設で、核兵器転用可能な90%に近い濃縮度83.7%の高濃縮ウランの粒子が検知されたと指摘していて、グロッシ氏はこれについても協議したとみられています。

専門家らによりますと、グロッシ氏によるイラン訪問後、IAEAとイランの関係が改善される見通しです。これは、イランの核合意の復活を目指す交渉の再開にとって前向きな兆しであるとしています。

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