農業部門、EVFTAのメリットを活用

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(VOVWORLD) - 21日、ホーチミン市で商工省は農業農村開発省と協力し、「EVFTA、農業分野での公約と配慮すべき問題」と題する会議を行ないました。ベトナムとEU=欧州連合のFTA=自由貿易協定は全面的で質の高い協定であり、双方の利益を均衡化するものと評されています。

世界貿易情勢が複雑に推移している背景の中で、EVFTAの締結はベトナム企業の農産物、特に木工製品、水産物、カシューナッツ、コーヒーなどの主力製品のEU諸国向けの輸出に弾みをつけるとみられます。

具体的には、協定が発効した直後、加工した青果全品目の85.6%、コーヒー、胡椒の93%、水産物の50%、林産物の87%、畜産加工品のおよそ60%の関税が撤廃されることになります。農業農村開発省・国際協力局のファム・ティ・ホン・ハインさんによりますと、双方の経済構造は補充性を持って、直接に対立しないことから、激しい競争にさらされないとしています。しかし、ベトナム企業は投資、税関、貿易円滑化、貿易の技術的障壁、衛生植物検疫措置、知的所有権、持続可能な開発などに関する規定を厳格に遵守しなければならないとしています。

会議で、商工省のチャン・トゥアン・アイン大臣は「農業は常に重要な分野であり、ベトナムの国際参入と持続可能な発展を左右するものである。それで、FTAには市場開放や農業分野の優遇などに関する内容が盛り込まれている」と明らかにしました。また、「市場開放は大きな努力を求めることから、今後、商工省と農業農村開発省は緊密に連携する一方、企業も尽力しなければならない」と強調しました。

一方、農業農村開発省のグエン・スアン・クオン大臣は、「EVFTAのメリットを効果的に生かすため、原材料から加工、生産、市場までに注視してきたが、今後、それぞれの部門・分野に適切な措置をとる計画がある」と明らかにしました。

さらに、企業に対し、「EVFTAの公約への理解を深めるため、農業農村開発省はEUの規定に関する研修会を行うと同時に、首相の決定に従って、2017~2020年期の農業再構築を集中的に行い、農産物の生産性と質、経営の効果を向上させ、主力製品グループをつくり、気候変動に対応するよう」訴えました。

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