春祭りの価値を発揮

Chia sẻ
(VOVWORLD) - 伝統的な旧正月テト明けに全国各地で多くの春祭りが行われます。春祭りは国の平和、国民の平穏で豊かな生活を祈り、国に貢献のあった先人に感謝の気持ちを表すチャンスです。ベトナム人は誰もが春祭りを民族の文化の一部であり、精神生活に欠かせないイベントであると見なしています。

ベトナム文化スポーツ観光省の2009年の統計によりますと、ベトナムには8000もの大小さまざまな祭りがありますが、その大部分が春に行われています。春は一年の初めですから、初春の祭りで、先祖への感謝の気持ちを表わしたり、その年の幸せを祈願するという意味もあります。事実、ベトナム人には、春は縁起がいいという考えがあります。ベトナム民間文芸協会の副会長チャン・フウ・ソン博士は次のように語りました。

(テープ)

「春祭りは一年の最初のイベントですから、人々はすべての祈願や希望を春祭りに持っていきます。また、春祭りで、皆さんは自分のルーツに帰ったような気がして、民族のアイデンティティをより深く理解することができます。そして、春祭りは、人と人とのつながりを強くして、コミュニティの強化に役立ちます。さらに、新年ですから、皆は新しいことや最も良いこと、最も美しいものを望み、その気持ちが春祭りの雰囲気を盛り上げます」

祭りはまず宗教的な要素があって、次に人々の娯楽という面があります。ベトナムの祭りは、5つの種類に分けられます。農業関連、婚礼や信仰に関するもの、民謡など文化・娯楽に関連するもの、技能などを競い合うもの、歴史的人物をたたえるものの5つです。

長年にわたって多くの有名な祭りが昔のまま維持されています。例えば、北部フート省におけるフン王神社の祭り、ハノイ市のコーロア祭り、フードン祭り、バクニン省のドンキー祭り、リム祭り、ハイズオン省のキエップバク神社の祭り、タイビン省のケオ寺の祭りなどです。

それぞれの祭りには、意味があります。例えば、ベトナム北部にあるハナム省のティック・ディエン・ドイ・ソン( Tich dien Doi Son) 祭りでは、地元の人たちが「田起こし」をします。その年に初めて、土を耕すということです。10世紀から行われてきたこの祭りは、農業を奨励するという意味を持っています。

春祭りは、独特な風俗習慣、信仰、労働生産とつながるものとしてベトナムの文化を反映しています。そのため、春祭りを始め、伝統的な祭りの保存と発展は、ベトナム文化の多様性と豊富に寄与するとされています。

ご感想