既にお伝えしましたように、17日午前、ハノイで、ベトナム祖国戦線は、「国民あげての新型肺炎予防対策運動」を発動する式典を行いました。式典で、グエン・スアン・フック首相は、「全世界はパンデミックに直面しているが、党と国家は常に、国民の健康保護を最優先課題の一つと見なしている」と強調しました。

実際、この2か月間、ベトナムの全党、全軍、全国民は新型コロナウイルスによる肺炎の予防対策に尽力しています。祖国戦線中央委員会のチャン・タイン・マン議長も声明を出し、全国民に対し、今まで収めてきた成果を発揮させ、感染の抑制を目指すより強固な措置をとるよう呼びかけました。

 17人目の感染者が確認されてから、ベトナムはこの疫病予防対策の第2段階に入りました。3月21日午前現在、ベトナムでは、感染が確認された人の数は91人となっていますが、その中の18人が完治・退院しました。また、死者は出ていません。

これは、ベトナムがとっている予防対策措置の効果を示すものと評されています。また、全党、全軍、全国民の努力・団結の証でもあります。疫病が拡大されている中、多くの科学者は殺菌・消毒剤を作り、無料で提供しています。

また、グエン・スアン・フック首相が呼びかけた「国民あげての新型肺炎予防対策運動」に応え、21日現在、多くの企業や、銀行、団体、個人はベトナム祖国戦線中央委員会などを通して、合計で3000億ドン（約15億円）相当の支援金を登録しています。

その支援金は新型コロナウイルス感染者の治療に当てる医師、医療スタッフなどにとって大きな原動力であると同時に、感染病の予防対策に用いられる医療設備の購入に役立ちます。そのほか、隔離されている人々への補助にも充てられます。

国際社会はベトナムの効果的な措置を高く評価し、「ベトナムは新型コロナウイルスによる肺炎をコントロールする能力が十分ある」と分析しています。