東アジア地域にあるベトナムと韓国は、地理、歴史、文化について多くの類似点を有し、両国の外交関係樹立に貢献しています。現在、ベトナムと韓国との関係は力強く発展しており、両国民に適切な利益をもたらすとともに、アジア地域と世界の平和、安定、協力、発展に貢献しています。

韓国はベトナムへの累積直接投資額では1位、労働、観光協力、およびベトナムへのODA政府開発援助供与額では2位となっています。両国の2021年の輸出入総額は、806億ドルに達しています。両国は、輸出入総額を2023年には1000億ドル、2030年には1500億ドルに達するよう取り組んでいます。

シンポジウムの様子 （ Văn Điệp/ TTXVN撮影）

11月21日、ハノイで、ホーチミン国家政治学院、在ベトナム韓国大使館、および韓国外交学院の共同主催の下、「ベトナム･韓国の関係30周年と新しい背景における発展方向」と題する科学シンポジムが行われました。

席上、参加者らは、「ベトナムと韓国の関係は、東アジア国の良好な関係のシンボルである。韓国在住ベトナム人コミュニティとベトナム在住韓国人コミュニティは両国民の緊密な関係を醸成するための重要な場となっている｣と確認しました。

在ベトナム韓国大使館のオ・ヨンジュ大使は、「ベトナムは、韓国の『新南方政策』の中心国であり、ダイナミックな経済成長を遂げており、韓国とASEAN=東南アジア諸国連合との関係を結びつける重要な架け橋でもある。両国は、真の友人になり、政治的関係を絶えず強化し、対話のメカニズムを設定、拡大している」と強調しました。

タン学院（ Văn Điệp/ TTXVN）

一方、ホーチミン国家政治学院のグエン・スアン・タン院長は次のように語っています。

（テープ） 

「真の信頼関係は、両国がマイナスの影響や困難を乗り越え、かつてない急速な変化の世界で着実に成長し続けるための決定的な要素です。新しい発展を目指し、両国はそれぞれの国の発展のため、地域と世界の平和、安定、安全保障、発展に積極的に貢献するために、国の地位を上げ、模範となる二国関係のイメージを膨らませることができます」

現在、ベトナムと韓国は、両国関係をさらに強化するため、様々な便宜を図っています。そこで、両国は、新しい原動力を生み出し、ハイレベル代表団の交流や、対話と協力メカニズムを促進するともに、政治、外交、国防、安全保障、経済、科学技術、エネルギーなどの分野において協力を拡大し続ける必要があるとしています。