4月の経済社会状況を見ると、新型コロナウイルス感染症が工業、加工、製造、建設、輸送サービス、航空、観光を中心にあらゆる分野に深刻な影響をもたらしたことが分かります。航空の収益は98％、国際観光は94.2％減少しました。また、企業は様々な困難に直面し、多くの労働者が仕事を失い、無収入になりました。今年第一四半期のGDPの成長率は昨年同期と比べ、遥かに下回る3・8％に達したが、東南アジア諸国で最高レベルにあります。

会議で、フック首相は「困難を解決するため、国民の期待に応えられる複数の適切な解決策を打ち出した。その中で、困難な状況に陥っている2千万人に補助金を渡した」と明らかにしました。新たな状況において、全国各地は新型コロナウイルスの予防対策、及び、経済成長の確保という「二重目標」の実現を継続しています。同時に社会的距離の確保措置を緩和させ、生産経営、国内観光の発展を推進することが狙いです。

ベトナムが新型コロナを基本的に制圧している現在、最も重要な任務は生産経営、雇用創出の推進、生活の安定化、成長の強化であるとしています。一方、国際組織の借款供与や政府債権の発行など、あらゆるリソースを効果的に活用して、労働者の補助、社会保障の確保、生産経営の支援に充てる方針です。さらに、今後、FDI ＝外国直接投資の誘致に力を入れ、総合的な観光発展政策を作成し、新型コロナ収束後、外国人観光客に有利な条件を作り出すことが狙いです。

経済回復シナリオに関し、計画投資省のチャン・クォク・フオン副大臣は経済運営に関する複数のステップの実行を提出したと明らかにしました。第1のステップは新型コロナが複雑に推移している中で、予防対策を第一の優先課題に位置づけること。第２は新型コロナの感染リスクと影響がかなり低くなっている現在、経済発展政策を講じること。第3は世界で新型コロナが収束した後、経済発展に弾みをつけるため、チャンスを掴むことです。これは経済構造やそれぞれの企業の発展方向の変化を求めるということです。

新型コロナへの対応、経済の再起動、生産経営の困難解決を目指し、9日、ハノイで、グエン・スアン・フック首相は企業との対話を行いました。対話でフック首相は企業の意見や提案に耳を傾けた後、様々な措置を打ち出し、投資経営環境の改善を目指すとしています。