ECサイトで農産物の消費を強化

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(VOVWORLD) -  この間、新型コロナウイルス感染症の大流行により、封鎖されている感染地方の農産物の消費が差し迫った課題となっています。

また、新型コロナの影響で外国に出荷するのが難しくなっているので、農産物の輸出は新しい販売チャンネルを求めています。こうした背景の中で、国内外のEC=電子商取引サイトでベトナムの農産物を販売する動きが浮き彫りとなっています。

2021年3月、北部ハイズオン省が新型コロナの影響で封鎖された時、SendoやVoso、PostmartなどのECサイトは、キャベツやニンジン、トマト、ブロッコリーなどこの省の農産物数千トンを販売しました。

また、この間、ベトナム商工省電子商取引・デジタル経済局は、「ラザダ」や「センド」などのECサイトと協力して、農産物の通販促進を目指す多くのイベントを行っています。例えば、「ソンラ省の特産品の日」や、「ベンチェ省のココナッツの祭り」、「ソクチャン省の玉ねぎデー」などのイベントです。これらのイベントは多くの消費者を引き付け、大きな効果をあげていると評されています。

特に、5月14日、ベトナム北部ハイズオン省タインハ県で栽培されるライチ「タインハ・ライチ」は、東南アジア最大級の電子商取引サイト「ラザダ」で販売されるようになりました。これまで、ラザダを通じて販売されたライチは3トンとなっています。また、5月24日、ベトナム最大手のIT企業FPTが運営するECサイト「センド」も、ライチの販売を開始しました。開始してからわずか1日だけで、6トンものライチが販売されました。そして、AlibabaやAmazonなど世界的なECサイトもベトナム産ライチの販売を開始する予定です。

また、6月に入ってから、新型コロナの影響で多くの地区が封鎖されているバクザン省のライチをECサイトで販売する取り組みも始まりました。ライチの他、ソンラ省のスモモやマンゴーもECサイトで販売されています。国内最大のECサイト「Shopee」では、これまで約1トンのソンラ省のスモモが販売されました。

国内のECサイトとともに、世界的なECサイトでもベトナムの農産物を販売するための取り組みが始まりました。商工省貿易促進局はAlibabaでベトナムの商品を紹介するブースを開設することについてAlibabaとの交渉を進めているとしています。

貿易促進局のヴ・バ・フ局長は、農産物をECサイトで販売することは、販売ルートの拡大やコスト削減につながるほか、農業分野に携わる企業のデジタル化を促すという効果もあると述べ、これからも農産物の通販に力を入れてゆくと強調しています。

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