CPTPP、ベトナムの多くの企業に利益をもたらす

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(VOVWORLD) -ベトナムの25%の企業は、CPTPP=包括的かつ先進的環太平洋経済連携協定から大きな利益を受けます。

これは、4月7日午前、ハノイでVCCI=ベトナム商工会議所と在ベトナムオーストラリア大使館が行った「CPTPP・ベトナムでの2年間の実施」をテーマにしたシンポジウムで、出された情報です。

シンポジウムで発言に立った商工省輸出入局のグエン・カム・チャン副局長は、「CPTPPは加盟国への輸出を強化するだけでなく、ベトナム企業の競争力の向上にも役立っている」と述べ、CPTPPがなかった2018年と比べ、2019年の輸出額は7・2%増加したとしています。

一方、FDI=外国直接投資の誘致も利益をうけるとされています。特に、カナダや、メキシコ、ニュージーランド、ブルネイを含めCPTPP加盟諸国の相手国からベトナムへのFDIは増える見通しです。各企業の競争力に関し、「CPTPPはベトナム企業に競争圧力をかけるが、企業にとって、世界のバリューチェーンに参加できるような商品を生産するための原動力となり、輸出の持続可能な成長につながる」との意見が相次ぎました。

VCCI=ベトナム商工会議所所属「世界貿易機関・統合センター」によりますと、CPTPPからのチャンスを効果的に活用するために、各省庁、機関、部門は、各企業の競争力の向上や、製品の質的向上、管理者と労働者の能力向上、近代的技術・設備の導入などを目指し、力を合わせていく必要があるとしています。

中央経済管理研究所の総合研究部のグエン・アイン・ズオン部長は、「CPTPP加盟国は、協定からの利益について考慮なければならない。税制上の優遇政策だけでなく、貿易・サービス・域内市場における各企業の高級人事の移動への影響などを検討する必要がある」と指摘しました。

さらに、「CPTPPのメリットを最大限に活用するために、政府は、法的枠組みの完備や、経営投資環境の改善を進めるとともに、企業がCPTPPを理解するため、宣伝啓蒙活動を強化する必要がある」との意見も相次ぎました。

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