ASEANにおけるけん引役としてのベトナム

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(VOVWORLD) - 新型コロナウイルス感染症の拡大がASEAN諸国に大きな影響を与えていることを前に、ベトナムはASEAN内のけん引役を果たしていると評されています。

ASEAN東南アジア諸国連合の第36回首脳会議が26日に、オンライン形式で開催されました。ASEAN50年以上の歴史の中で、ASEAN首脳会議がオンライン形式で開催されるのは今回が初めてです。新型コロナウイルス感染症の拡大がASEAN諸国に大きな影響を与えていることを前に、ベトナムはASEAN内のけん引役を果たしていると評されています。

今回の首脳会議では、ASEANは、新型コロナ対応と収束後の経済社会の回復の他、ASEAN共同体の構築や、ベトナムの提案の展開、新型コロナの影響で世界が大きく変化している中でのASEANの方向などについても話し合いました。第36回ASEAN首脳会議の結果に関する議長声明や、「結束と主体的適応のASEANビジョン」に関する声明などが会議で採択されたことは、地域が直面している課題の解決を目指すASEANの団結心と統一性を示しています。これは、ASEAN議長国であるベトナムの大きな役割によるものであると評されています。

今年に入ってからは、新型コロナウイルス感染症がASEAN諸国を含む全世界に広がっていることを受け、ベトナムはASEANの議事日程や行動計画を速やかに予防対策へ移しました。ベトナムの提案により、2月に、ASEANは新型コロナ予防対策に関する議長声明を出しました。その後、ベトナムは疫病への対応における地域内外の協力を強化するため、オンライン会議や協議など様々な活動を行いました。

こうしたベトナムの取り組みは、ASEAN諸国はもちろん、域外の国からも好評を受けています。ASEANが新型コロナウイルス感染症に協調して対応していることはベトナムのリーダーシップによるものであると評されています。また、疫病対策の傍ら、ASEAN共同体づくりを目指す取り組みは絶え間なく進められています。

ベトナムは、かつてないほどパンデミック状況の中でASEANの議長国を務めています。しかし、高い責任感と大きな努力により、ASEANの疫病対策や共同体づくりなどにおいてASEANのけん引役を果たしているといえるでしょう。

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