９日、行われた企業とのテレビ会議で、グエン・スアン・フック首相は企業に対する３つの要求を強調しました。その中で、当局に依存せず、労働者を守り、市場を保ち発展させる、実業家としての本領を発揮させる必要があるとしています。

困難に対応

この数ヶ月、新型コロナは需給や生産、消費、工業、サービスなど、あらゆる経済分野にマイナス影響をもたらしています。ベトナムの一連の企業は規模を縮小し、各種コストを削減し、労働者を順番に休ませるなど、様々な工夫をしてきました。VCCI＝ベトナム商工会議所・WTO参入センターのグエン・ティ・トゥ・チャン センター長は次のように語りました。

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「こうした背景の中で、多くの企業は能動性と創造性を生かし、供給源や生産方式などを変更しました。また、リモート・ワークや情報技術の導入などを進める傍ら、市場へのアプローチ方法も変えました。」

一方、ベトナム農産物・食品輸出入会社のチャン・ティ・トゥ・ハン社長は「同社のすべての製品の輸出量が減少し、クリーン農産物の小売が難航している。困難を乗り越えるため、国内での新たなアウトプットを探る一方、有機農産物の新たな輸出先の開拓に尽力する」と明らかにしました。ハンさんは次のように話しました。

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「我々は未加工製品の出荷ではなく、製品の加工にシフトしています。また、毎日、新鮮な食品をそれぞれの機関やマンションなどに届け、製品のPRを進める方針です。現在、新たな輸出先を探っていますが、インドは有望な市場なので、今月末、インドで見本市に参加する予定です。」

新型コロナによって、最も深刻な影響を受けた一つである観光分野は国内市場を再起動させるため、てこ入れ策を実施しています。ハノイ市の旅行会社ベト・トラベルのグエン・クォク・キ社長は次のように語りました。

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「チャンスを適時に活用して、『ベトナムが安全な目的地』というメッセージを伝え、観光振興に尽力していきます。また、北部のハノイ、ニンビン、クアンニン、中部のフエ、ダナン、クアンナム、南部のホーチミン、バリア・ブンタウ、メコンデルタを中心とする観光発展三角地帯をつくることを提唱します。一方、観光スポットの入場券の50％割引や国内線の再開を提案する予定です。」

行政機関の支援

企業努力の傍ら、政府、関係各省庁の支援は重要で必要な要素となっています。フック首相は行政改革を進め、政策面で企業を補助すると確約しました。9日、行われた政府と企業とのテレビ会議で、フック首相は次のように語りました。

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「各省庁、機関、地方は企業の困難を解決するため、具体的な行動計画を打ち出さなければなりません。また、企業の提案を早く処理し、企業の経営チャンスに影響を与えてはいけません。企業界はマクロ経済の安定化、インフレ抑制、ベトナムドンの価値の確保を望んでいるでしょう。」

現在、企業は主体性、創造性を生かし、困難に乗り越え、新たな投資ブームを受け入れるため、姿勢を整える必要があります。