ベトナム歴史は国の建設防衛事業を描いた偉大なページです。ベトナムは様々な戦争に直面してきましたがベトナム国民は一心となり、団結して、敵軍を抵抗して、勝利を獲得しました。２０世紀における、ベトナムの二つの勝利は全世界でよく知られています。１９５４年にベトナム軍は北部山岳地帯にあるデェンビェンフーで、フランス軍を打ち破り、そして、１９７２年１２月にハノイ上空でアメリカ空軍に攻撃を行い、勝利を得ました。

１９７２年の勝利はハノイ上空デェンビェンフー作戦の勝利と呼ばれています。ベトナム共産党歴史研究院のグェンマインハー院長は次のように語りました。

（テープ）

「１９５４年にベトナム軍はフランス植民地支配に終止符を打ったデェンビェンフー作戦を行い、全世界に反響を呼ぶ勝利を得ました。１９７２年、ベトナムは同じ様な作戦でハノイ上空でアメリカ空軍を打ち破りました。ですから、ボーグェンザップ大将はその勝利を空のデェンビェンフー作戦の勝利と呼びました。それらの勝利により、フランスはジュネーブ協定にアメリカはパリ協定に調印することになりました。」

ハー院長はこのように語りました。

抗仏闘争時代に、北部山岳地帯にあるデェンビェンフーで置かれたフランス軍の軍事基地は「攻撃不可能な基地」と呼ばれました。抗米救国闘争時代に、アメリカ軍は近代的なB52戦闘機にプライドをかけ、「ハノイがB52戦闘機の空襲を受ければ、石器時代に戻る」と発表しました。しかし、歴史を見ると、ベトナム民族は強国に何度も抵抗して勝利を得ました。当時、ベトナム防空空軍部隊はハノイ上空でアメリカのB52戦闘機を打ち破りました。１９５４年に失敗したフランス軍の将軍は軍隊の一部を一時に破れましたが全民族を打ち破ることはできないと結論づけました。先ほどのグェンマインハー院長は次のように語っています。

（テープ）

「ホーチミン主席は『それぞれのベトナム人が兵士になれる』と言いました。主席が言いたかったのは『外的を敗北させるために全国民の力を活用する必要がある』ということです。この教えはハノイ上空デェンビェンフ作戦にも適用されました。この作戦に参戦したのは防空空軍部隊だけでなく、技術者、民兵、市民もいます。」

ベトナム歴史研究者はこの二つの勝利を国民戦争の勝利を呼んでいます。それらの勝利はベトナム国の建設防衛事業でしか生まれません。１９７３年アメリカで行われたベトナムでの戦争失敗に関する陳述でアメリカの軍事専門家は「ベトナム人の意志は屈服できないもの、ベトナム人の決心は鉄のようである。その上、ベトナム人は当時の国の実態に見合うゲリラ戦術を行った」と評価しました。ベトナムで仕事をしているフランス人のエルサデュレトさんは次のように語りました。

 

（テープ）

「私はベトナムの歴史に深い関心を払っています。１９５４年のデェンビェンフー作戦の勝利は輝かしい歴史の１コマです。当時、ベトナムの人々は爆弾の雨の中にいなからも落ち着いた生活を送っていました。ハノイの多くの市民は避難しましたが空のデェンビェンフー作戦に参加するために多くの民兵がはハノイに残りました。今日のような美しいハノイを建設するため、前の世代は激しい戦争の歳月を潜り抜けなければなりませんでした。」

ベトナムの歴史に関心を寄せている外国の人々は「なぜ、小さな国、後進国であるベトナムはフランスとアメリカの二つの強国を打ち破ったか」という質問をするでしょう。最後の答えは「ベトナムの歴史、文化並びに民族の独立のための闘争事業はベトナムのすべての人々のものである」ということです。