(写真:toquoc.vn) |
タオです。
9月の終わりになりました。ハノイは、すっかり秋です。日中は暑いですが、穏やかな秋風が吹き、快適な天気の日が続いています。皆さんのお住まいの街はいかがですか?
さて、先日、 福岡県の木下裕道(きのした ひろみち)さんからお便りを頂きましたので、ご紹介します。「ベトナムの声日本語課の皆様こんにちは。8月29日のハノイ便りでフート省の伝統的民謡ハットスアンについてご説明がありましたが、たくさんのハットスアンを聴きたいです。リクエスト音楽で流して頂けないでしょうか?」との内容でした。
木下さん、いつもベトナムの声放送をお聴き頂きありがとうございます。今日のこの時間は、木下さんのリクエストにお応えして、フート省の伝統的民謡ハットスアンを紹介します。
ハットスアン( Hat Xoan)とはベトナム北部フート省の村々で春に行われる村祭りの期間中、神様を祀る歌です。ハノイからおよそ80キロ離れたところにある北部丘陵地帯フート省はベトナム建国の祖フン王を祀る神社があり、ベトナム民族の発祥地とされています。フート省の伝統的民謡ハットスアンとフン王信仰という2つの文化遺産がユネスコにより、世界無形文化遺産として認定されました。ハットスアンとはベトナムの最初の国家であるバンラン時代から生まれ、現在に伝わったと言われています。また、この民謡は神様を祀る歌なので、厳しい信仰の規則を遵守しなければならなりません。ハットスアンの歌詞は非常に豊かです。ベトナム建国の王フン王にかかわる物語からベトナムの国土、各地の美しい自然風景、農民の日常生活、男女の恋愛をテーマとしたものまであります。昔から伝わるハットスアンを正しく歌うのは簡単ではありません。この民謡は質素でありながらも粘り強く、地元の人々によって維持・保存されています。
では、ハットスアンのメドレーを送りします。
お聴きいただいた曲は、「ハットスアンのメドレー」でした。
いかがでしたか、皆さん、今日はフート省の伝統的民謡ハットスアンをお届けしました。それでは今日のリクエスト音楽はこれで終わります。また、来週お会いしましょう。