UAEへの輸出を促進

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(VOVWORLD) - アラブ首長国連邦は中東地域の財政・貿易中心地とみなされており、中東 、アフリカ、欧州へのベトナム製品の輸出を促進するための玄関口となっています。
4月6日、ベトナムとUAEのCEPA=包括的経済連携協定の閣僚級交渉が開始されたことにより、ベトナムの農・水産物のUAEへの輸出の促進が期待されています。

商工省の報告によりますと、現在、UAEは中東・北アフリカにおけるベトナムの最大の貿易相手国です。同市場向けのベトナムの農・水産物、加工食品、繊維製品、革靴、電子製品、機械・設備などの輸出は量的にも金額的にも増加しています。2006年、ベトナムのUAE向けの輸出額はわずか1億4千万ドルでしたが、昨年は38億5千万ドルに達しました。また、今年第1四半期に、この数は11億2千万ドルを超え、昨年同期と比べ、22.14%増となっています。UAE駐在ベトナム商務部のチュオン・スアン・チュン部長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「昨年、UAE 向けのベトナム水産物の輸出額はおよそ5億ドルに達し、2021年の同期と比べ18%増となりました。ベトナムの主力の輸出品は種なしレモンやドラゴンフルーツ、スイカ、ザボンなどです。昨年、カシューナッツの輸出額は5500万ドルに達し、輸出額上位品目の一つとなり、UAE輸入市場のシェアの81%を占める一方、コショウの輸出額は同じく5800万ドルに達し、UAE輸入市場のシェアの65%以上を占めています。同市場向けのベトナムの米の輸出額は同じく2500万ドルに達しました」

ベトナムが複数の二国間、および多国間自由貿易協定を締結したことは農産物や食品の付加価値の増加に役立っています。現在、交渉中のベトナム・UAEの包括的経済連携協定が締結された暁にはUAE向けのベトナムの直接輸出だけでなく、UAEを通じての中東地域へのベトナム製品の出荷が促進されると期待されています。

UAEへの輸出を促進 - ảnh 1写真提供:tapchicongthuong.vn

商工省のアジア・アフリカ局のレ・ホン・アイン局長は次のように語りました。

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「ベトナムとFTA=自由貿易協定を締結した国々への輸出を促進し、FTAの活用に関する知見を総括し、国内企業に必要な勧告を提供する予定です。イスラエルとのFTAが年内に締結されれば、関係機関と連携し、UAEとの自由貿易協定の交渉を開始する計画があります」

一方、UAE駐在ベトナム商務部によりますと、UAE市場における質や価格の面での激しい競争はベトナム企業にとって大きな試練となっています。また、ベトナム企業は同市場への輸出に際し、UAEと自由貿易協定を締結し、優遇税制が適用されているインドやインドネシア、イスラエル、トルコとの直接競争にもさらされています。それでもベトナム企業はUAEへの輸出を楽観視しています。ベトナム物流協会のグエン・トゥオン副事務局長は次のように語りました。

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「ベトナム・EUの自由貿易協定や環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定、東アジア地域包括的経済連携協定などの締結により、輸出入や物流活動が力強く発展しています。UAEは中東地域の重要な市場であり、港湾や空港のインフラが整備されたので、アフリカ、ラテンアメリカ、欧州、およびアジア間の交易の窓口となっています」

UAE向けのベトナム製品の輸出を促進するため、ベトナムの企業は生産活動への先端技術の適用やコストの削減、製品の値下げや競争力の向上に力を尽くしています。また、イスラム国であるUAEの文化や消費者のニーズへの理解を深め、食品・飲料、化粧品などに関するハラル認証制度の構築を促進しています。関係機関や産業界の総合的な解決策や交渉中のUAEとの包括的経済連携協定は同市場へのベトナム製品の輸出拡大にチャンスをもたらすと期待されています。



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