国外在住ベトナム人の旧正月テト

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(VOVWORLD) -ベトナムのそれぞれの人々にとって旧正月テトは、新年の特別な時間となっています。外国で暮らしているベトナム人にとって、テトはさらに忘れがたい思い出となります。

「昔のテト料理を思い出しますね。バインチュンとか、鶏とかは、テトの時しか食べられませんでした。そして、新年を迎えてから、子どもたちは新しい服を着て、両親と一緒に近所の人を訪れて、新年を祝わったことを今でも忘れませんよ。」

「テトになると、母が花と実がついている完熟したパクチーを沸かしました。そして、家族全員はそのお湯で顔を洗いました。今なお、パクチーの香りを覚えていますよ。」

「テト料理のバインチュンを茹でることを両親から託されました。夜は寒かったですが、薪で茹でるので、バインチュンの鍋の傍に座って、とても暖かく、全く眠れませんでした。」

伝統的旧正月テトに対する国外在住ベトナム人たちの思い出でした。それらは、遠い昔の記憶ですが、とても現実的で身近に感じます。

世界各国で暮らし働いている450万人あまりのベトナム人がいますが、だれもが母国でテトを楽しむチャンスがあるわけではありません。ドイツのハンブル

国外在住ベトナム人の旧正月テト - ảnh 1カインさん

クに在住しているカインさんは、「外国で暮らしているから、ベトナムの旧正月テトの日々になっても、仕事をしなければならない。29年間も外国で暮らしているが、テトを迎える伝統的習慣を続けている」と語ってくれました。

(テープ)

「私たちはもう青年ではないので、間もなく旧年が過ぎ、新年がやってくる瞬間になっても興奮しません。でも、テトになるたびに、故郷の思い出を忘れませんよ。 子どもたちにベトナムの伝統を深く理解してもらう為に、テトを迎える習慣を周到に行う必要があると思います。新年に当たり、家族全員の健勝、幸福、仕事が順調に進むように祈りします。また、今年は、良い天気に恵まれました。新型コロナウイルスが早く収束されるよう望んでいます。」

一方、母国ベトナムを離れて、23年経ちましたが、カナダ在住のホアン・アンさんは、大晦日の晩は徹夜をして、新年を待つ習慣を保っています。毎年のテトのように、彼女の家族は全員で、年越しをします。

(テープ)

「故郷で親族と一緒にテトを楽しむことが出来なくて、とても寂しいですよ。新年に当たり、新型コロナウイルスが食い止められ、親戚の人々の健康と平穏、世界の平和と発展を祈りします。」

他方、ドイツで留学しているベトナム人のトゥンさんは、2年間にわたって、外国でテトを楽しんだ。今年は、新型コロナウイルスの蔓延、そして、最終学年の学生になるので、ベトナムに帰国することはできない。」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「今年のテトは、ベトナム人の留学生が帰国することが出来ない多くの理由があります。最も大きな理由は、新型コロナウイルスの蔓延、次は、帰国のための経費が随分かかるということです。でも、ドイツの人々は、新暦で正月を迎えるため、ベトナム旧正月のテトになっても、私たちは普通に勉強しなければなりません。故郷を離れている私たちは、家族団らんで、年末の食事をしたいと望んでいます。これはベトナム人の独特で伝統的な美意識ですからね。」

国外在住ベトナム人の旧正月テト - ảnh 2ビックさん

オランダで勉強しているビックさんは、外国で新年を迎えるのは今年が初めてですから、ちょっとく寂しくて、実家を思い出しています。

(テープ)

「初めて実家を離れる留学生にとって、新年を迎えた瞬間に、親戚がいないのは、一番寂しいことです。でも、自分の将来の為に、そんなことに慣れてはいけないと思います。」

国外在住ベトナム人コミュニティにとって、旧正月テトは、彼らが故郷を思うチャンスとなっています。ですから、ベトナムのテトの伝統的な価値は、益々保存され、発展してゆくされることでしょう。

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