ランさん(黒シャツ）

オグラン村の多くの貧しい家庭は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、さらに困難な状態に陥っています。ファム・ティ・ラムさん一家はそんな家庭の一つでした。ラムさんは、次のように語りました。

（テープ）

「感染症が蔓延しているときに夫が病気にかかってしまい、遠く離れた地方で働いている息子が帰郷すると、感染拡大を防ぐため隔離施設に入所しなければなりませんでした。その時、我が家の生活は、毎日、満足に食べることができずとても大変でした。それに、隔離施設に入所している息子の食費などを払うお金もありませんでした。このような大変な時に、ランさんたちの支援金を受けました。本当にありがたいです」

ランさんと婦人会の指導部のメンバーらは、オグラン村で暮らす婦人会の会員だけでなく、周辺の村に住む貧しい女性たちも支援しています。サッチャウ村で暮らすタ・ホン・ハインさん一家はその一例です。ハインさんのご主人が難病を患っているときに、ランさんたちは、ハインさんの家庭のために募金を働きかけました。そして、ハインさんのご主人が亡くなった時にも、ランさんはハインさんの家に行って、お葬式を手伝いました。

ハインさんは次のように語りました。

（テープ）

「我が家が困難に直面している時に、ランさんは、食糧や衣類などをくれました。そのほか、村人に我が家への支援を呼びかけてくれました。ランさんたちに感謝したいです」

ところで、ランさんは、癌との闘病中にもかかわらず、いつも嬉しそうな顔をしています。ランさんの話です。

（テープ）

「感染症が早めに収束し、人々が普段の生活に戻れるように願っています。さらに、自分は勿論ですが、人々がいつも元気になるよう望んでいます。また、支援者たちが私の呼びかける恵まれない人々への募金運動を支持してくれるよう希望しております」

2021年、ランさんは現地の各団体と連携して、恵まれない家庭、孤児、貧しい家庭の子供に対し、数百人分の必需品を始め、教科書、ノートなどを渡しました。

オグラン村人民委員会のファム・キム・トエン副委員長は「ランさんは、婦人会の優秀な幹部であり、仕事に熱心な人である」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「ランさんは、婦人会の副会長としての役割を立派に果たしています。例えば、彼女は、村人たちに新型コロナウイルス感染症予防対策を順守させる宣伝活動に大変協力してくれました。特に、彼女は慈善活動を始めとするあらゆる活動をリードしてくれています」

社会的活動に大きく貢献してきたランさんは、各レベルの行政当局から何度も表彰状を受けています。