毎日、ク・ア・ホン医師は管理者としての業務のほか、患者の診断、治療などをしています。それだけでなく、ホン医師と同僚は、季節の変わり目に感染病の予防対策を住民に勧告しています。特に、新型コロナウイルス感染症の流行時には、緊急感染症対策指導委員会、緊急感染症対策チーム、緊急反応チームを発足し、感染状況を踏まえた感染のレベル分類と対策を設定しました。
ホン医師は次のように明らかにしました。
(テープ)
「新型コロナウイルスの流行中に、私たちは地方の関連機関と連携して、感染症対策の宣伝計画を立案し、拡声器やマスメディアなどを通して注意を呼びかけました。そのほか、グループを作って、それぞれの居住地に行って、感染症対策の宣伝をしました」
ムカンチャイで生まれ育ったホンさんは、1988年にタイグエン省のタイグエン医科大学卒業後、ムカンチャイ県医療センターに勤めました。当時、現地に住む少数民族モン族の人々は健康ケアについての意識が低く、ホン医師と同僚たちは、感染症の対策、住宅の衛生などについて宣伝したり、病人の病院や診療所への搬送を働きかけました。
ホン医師は次のように語りました。
(テープ)
「ムカンチャイ県医療センターで働く理由は、人々の健康ケアという仕事が好きなこと、次は我が家族がこの場所に住んでいることです。生活上は様々な困難があったものの、故郷に貢献したいのです」
現在、ムカンチャイ県医療センターは、平野部の病院ほど、規模が大きくはありませんが、以前よりもキレイになり、住民の需要に応えられるようになっています。
ラパンタン村チョントン集落に住むザン・テイ・コさんは次のように語っています。
(テープ)
「山間部に住んでいる私たちは、以前、病院に行かずに自宅で出産していました。また、病気の時は祈祷師に頼んでいました。現在は、出産の時、病気の時には病院に行きます。ホン医師をはじめ、医療スタッフが、熱心に診断、治療してくれるからです」
一方、ホン医師について外科科長のザン・ア・ル医師は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ホン医師は、人民の健康ケア事業に一生を捧げたと言っても過言ではありません。彼は、ムカンチャイ県の医療センターの若い医師たちが見習うべき手本であると思っています」
健康ケア事業に多大な貢献をしてきたホン医師は、首相、保健省、イエンバイ省人民委員会からこれまでに多くの表彰状を授与されています。