ベトナム女子陸上競技の“ゴールデンガール”グエン・ティ・オアインさん 

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(VOVWORLD) -今年28才になるベトナムの女子陸上競技選手グエン・ティ・オアインさんはSEA Games 32=第32回東南アジア競技大会で金メダル4個を獲得しました。

オアインさんは一つの東南アジア競技大会で金メダル4個を獲得した唯一のベトナムの選手となりました。第32回東南アジア競技大会で収めたこの立派な成績により、オアインさんはこれまでに金メダル12個を獲得し、ベトナムの女子陸上競技における“ゴールデンガール”と呼ばれています。

ベトナム女子陸上競技の“ゴールデンガール”グエン・ティ・オアインさん  - ảnh 1ベトナムの女子陸上競技選手グエン・ティ・オアインさん

第32回東南アジア競技大会で、オアインさんは、1,500 m、3,000mの障害物競走コースと5,000 m、10,000mの女子陸上競技に参加しました。競技の最初の日に、オアインさんは5,000 mの女子陸上競技で優勝し金メダルを獲得しました。しかしSEA Games 32の組織委員会は 競技のスケジュール変更を突如、通知しました。

これにより、5月9日の午後17時30分に、1,500 mの障害物競走コースの競技に参加しましたが、その20分後、3,000mの障害物競走の競技に参加しなければなりませんでした。このような予想外のスケジュールを前に、オアインさんは、次のように語りました。

(テープ)

「この競走のスケジュールは、私にとって予想外でした。最初、私たちはかなり心配しましたが、ベトナム選手代表団は全員、最も適切な戦術を選択するよう取り組みました。そして、私自身が最も努力しなければならないと思いました」

現地時間の9日午後、カンボジアでのSEA Games 32で女子陸上競技の試合が行われ、彼女の努力と適切な戦術により、オアインさんは1,500 m、3 ,000mの障害物競走コースに参加することで金メダル2個を獲得しました。彼女が金メダルを3個も獲得したことにより、ベトナム全体では現時点で金メダル71個を手にしました。オアインさんの話です。

(テープ)

「今、私が口にすべき言葉はありません。非常に感激しています。今はとても疲れていますが、皆さんの応援、誠にありがとうございました。そのことをとても幸せに思っています」

一方、5月12日、オアインさんは10,000mの障害物競走コースに参加し、SEA Games 32で4番目の金メダルを獲得しました。今回のSEA Games大会でオアインさんが達成した功績は、地域をはじめ国際マスメディアにも強い印象を与えました。

ベトナム女子陸上競技の“ゴールデンガール”グエン・ティ・オアインさん  - ảnh 2ベトナムの女子陸上競技選手グエン・ティ・オアインさん

フランスのAFP通信はベトナム代表は地域の陸上競技で圧倒的な成績を収めたと伝えました。24時間以内に、SEA Gamesの金メダル3個を獲得したオアインさんは自分の体力や精神の限界を超えただけでなく、競技に発生したハプニングをも乗り越えました。

身長1m50センチと小柄のオアインさんは15歳で初めて陸上競技の練習を開始しました。当初、オアインさんは自分が小柄なので、陸上競技の練習は長くはできないと思っていました。そのほか、2014年、オアインさんは急性肝炎にかかり、同年開催されたSEA Gamesにも参加できませんでした。オアインさんは次のように語りました。

(テープ)

「私にとって最も大きな試練は重度の傷や病気をどのように乗り越えるかということでした。また、疲れた時もあったので、そのつらい時を乗り越えるためにも、自らの決意を固めなければなりませんでした」

オアインさんは多くの困難に直面していましたが、2017年のSEA Games29で、得意な競技に参加できなかったにもかかわらず、金メダル2個を獲得しました。そして、2018年、オアインさんはインドネシアのジャカルタで開催されたアジア競技大会の陸上競技で銅メダルを獲得しました。オアインさんは次のように語りました。

(テープ)

「陸上競技の練習はいつも外で行われるのでとても大変です。しかし、練習すればするほど、この競技の魅力を感じることができました。競技で勝利を収めても、失敗しても貴重な教訓を得られるようになりました。生活において困難に直面しても努力するならば必ず乗り越えられると信じています」

オアインさんは絶え間ない努力と強い決意により、陸上競技を含め、ベトナムのスポーツ界に歴史的な勝利をもたらしたといえることでしょう。


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