ダナン市の女性のエコライフ

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(VOVWORLD) - ここ数年、ベトナムでは、エコライフ作り運動が広がっており、多くの市民を引き付けています。中でも、中部港湾都市ダナンの女性連合会が実施しているエコライフ作り運動は環境保護に貢献するだけでなく、メンバーの収入増加につながっています。

 環境問題が深刻になっている中で、近年、世界の多くの国でエコライフを送る人が増えつつあり、どこもかしこも「エコブーム」になっているように見えます。それは、私たちの生活が地球の健康を脅かしているからかもしれません。私たちが文明的な生活を送る一方で、破壊されていく聖地、失われていく命がたくさんあります。人間の豊かな生活は、数えきれないほどの犠牲の上に成り立っていると言っても過言ではないからです。

ダナン市の女性のエコライフ - ảnh 1 資源ごみを回収しているダナン市の女性

ベトナムでもエコブームが起きていると言えます。「プラスチックごみにノーを言おう」運動や、節電の日、バイクから自転車へのシフト運動、「節約・再利用・リサイクル運動」、「より少ないゴミ、より多くの緑」運動など、エコライフを目指す様々な活動が活発に行われています。その中で、ベトナムで最も住みやすい都市として知られている中部ダナン市の女性連合会はエコライフ作り運動を精力的に進めています。

毎週の日曜日、ダナン市トクアン地区の女性連合会のメンバーはグループに分かれて、この地区の家を回って紙やペットボトルを回収します。これらのゴミを分別した後、資源ごみとして売るほか、ペンケースを作るなどして売ります。メンバーらの器用さによって、ペットボトルはかわいいペンケースに代わり約100円で売られています。資源ごみとペンケースからの収入は千万ドン以上(日本円で5万円)に達しており、貧しいメンバーへの支援基金に充てられています。

また、トクアン地区の女性連合会はビニール袋の削減を目指すため、使用済の広告ポスターを使って買い物バッグを作り、メンバーに配ります。同連合会のファン・ティ・ホア会長は次のように話しました。

(テープ)

「これはメンバーのアルバイトになっています。また、わずかな収入ですが、女性連合会の基金になっていて、女性連合会の活動に貢献しています。」

ダナン市の女性のエコライフ - ảnh 2 荒れ地を、緑が溢れるところにした女性たち

さらに、トクアン地区の女性連合会は、荒れ地を利用して野菜の栽培をやっています。荒れ地は元々、汚いところでしたが、メンバーらの努力により、緑が溢れるきれいな所となっています。野菜の栽培を担当するグエン・ティ・フォンさんは次のように話しました。

(テープ)

「私たちの野菜は完全に安全です。市場で売っている野菜は安全ではないものもありますが、個々の野菜を食べることは安心です。また、メンバーは安く買えますよ。」

ダナン市の女性連合会がエコライフ作り運動を始めたのは2010年のことです。この運動はゴミにまつわるエコライフ、水にまつわるエコライス、エネルギーに関するエコライフ、スマートな消費者を目指すエコライフ、安全な家のためのエコライフ、健康のためのエコライフという6つのテーマに集中しています。勉強会やセミナーなどで、メンバーらはゴミ分別や、ゴミの削減、電気・水道の節約、スマートな買い物、環境にやさしい洗剤類の選び方、安全な野菜の栽培方法などを教えてもらっています。

これまで、この運動はダナン市全体に広がっており、900以上のエコライフグループが設立され、そのメンバーは16000人を超えています。また、同市の女性連合会は、メンバーにエコライフに関するアイデアの創造を奨励するため、毎年、「ダナンの女性・エコライフを目指そう」と題するコンテストを行っています。コンテストを通じて、多くのアイデアが実現しました。

さらに、ベトナムでプラスチックごみ問題が深刻になっていることを受けて、昨年から、ダナン市女性連合会は、「プラスチックごみを減らしてエコライスをしよう」という運動を展開しています。同連合会のグエン・ティ・ハー会長は次のように語りました。

(テープ)    

「私たちは、プラスチックごみとの闘いに応えるための運動を展開しています。これは、ベトナム中央女性連合会の呼びかけに応じるものであり、ダナン市の環境保護作業の一部でもあります。これから、末端組織でこの運動をさらに促し、プラスチックごみ問題に対する市民の認識を高めることが狙いです。」

ダナン市の女性たちは、身近なことからすぐに始められるシンプルなエコライフ作りに取り組んでおり、ベトナムの最も住みやすい都市であるダナン市の発展に貢献していると言えるでしょう。

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