これはASEAN外相会議をはじめ、ASEAN+1、ASEAN+3外相会議、EAS=東アジア首脳会議、ARF=ASEAN地域フォーラムなど、2日~6日にかけて行われる予定のおよそ20の会議や会合の幕開けとなりました。
これらの会議はASEAN2021議長国であるブルネイの主催により行われ、ベトナムのブイ・タイン・ソン外務大臣率いる代表団が参加しています。
会議でソン大臣は新型コロナワクチンの適正な意義に触れるとともに、ASEANに対し、ワクチンの購入や生産技術の移転を推進するため、パートナー国との協力チャンスを活用するよう提案しました。
また、ソン大臣はASEANビジョン2025の作成に積極的に参加すると確約するとともに、地域と国際情勢について朝鮮半島やベトナム東部海域(南シナ海)などの緊張情勢やサイバーセキュリティ、気候変動、海面上昇、海洋環境の悪化などを含む非伝統的安全保障問題に懸念を示した上で、「ベトナム東部海域の平和、安定、安全保障、海上・上空の自由航行の確保はすべての国の共通の利益である」と強調しました。そして、ソン大臣は1982年国連海洋法条約をはじめ、国際法の順守とASEAN原則の堅持を要請しました。
同日午後、外相らはAPSC=ASEAN 政治・安全保障共同体の会議やACC=ASEAN調整理事会、SEANWFZ=東南アジア非核兵器地帯条約執行委員会、AICHR=アセアン政府間人権委員会などに出席しました。