７日午前、北部山岳地帯ディエンビエン省、ディエンビエンフー市で、共産党中央委員会、国会、国家主席、政府、ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会、及び地元行政当局はディエンビエンフー作戦勝利６０周年を記念する式典を共催しました。式典にはグエン・フ・チョン共産党書記長、チュオン・タン・サン国家主席をはじめ、党、国家、国会の元指導者、ラオス、カンボジア政府の代表、メキシコ労働党の代表団、各国の外交官、国際組織の代表、一般市民、復員軍人らが参列しました。

式典でサン国家主席は演説を行い、「ディエンビエンフー作戦を振り返るとともに、ディエンビエンフー作戦勝利はベトナム民族の祖国建設防衛歴史に輝かしい節目となった」と強調し、次のように語りました。

（テープ） Sang

「ディエンビエンフー作戦勝利は奇跡であり、民族の輝かしい歴史をはじめ、ベトナム共産党とホーチミン主席の優れた指導、民族大団結の力、ベトナム軍隊と国民の独立自由に向けて戦う決意を起源としたものです。この勝利は各好戦勢力の侵攻意欲を減退させ、フランス植民地主義者にベトナムの独立、主権、統一、領土保全を尊重するというジュネーブ和平協定を締結させました。また、フランスはラオスとカンボジアから撤退せざるを得ませんでした。ディエンビエンフー作戦勝利はベトナム、ラオス、カンボジアのインドシナ３国の戦勝であると同時に弾圧されていた各民族の勝利でもあり、世界の植民地主義の崩壊へつながりました。」

このように語ったサン主席はドイモイ＝刷新事業が開始されてからおよそ３０年にわたり、ベトナムは多くの成果を収めてきた。政治的社会的安定の維持、貧困解消、、国民の生活水準の改善が図られ、地域と世界におけるベトナムの地位は向上している。しかし、こうした成果はベトナムの潜在力に見合っていない」と強調するとともに、「全党、全軍、全国民は知恵と底力を生かして、あらゆるチャンスを活用し、試練を乗り越えて、新しい時期における祖国建設防衛に取り組む必要がある」と述べ、次のように語っています。

（テープ） Sang

「ディエンビエンフー作戦から積んできた経験と教訓をドイモイ刷新事業に適用する必要があります。また、独立、自主、平和、協力、発展を基礎に、国際関係の多様化、全方位、国際社会への主体的参入、各国の信頼にたる友人、パートナーになれるという外交路線を堅持するとともに地域と国際社会でのベトナムの地位向上に取り組まなければなりません。」

一方、ディエンビエンフー作戦に参戦した復員軍人、元青年ボランティア、民兵隊員を代表して、元砲兵部隊の兵士で、「人民武装勢力の英雄」を与えられたフン・ヴァン・カウ大佐は次のように話しました。

（テープ） Khau

「ベトナムの若い世代は民族の伝統、とりわけディエンビエンフー作戦勝利を誇りと思い、いつまでも忘れないよう希望します。また、創意工夫をこらし、祖国建設防衛事業に目覚しい業績をあげることを確信します。」

式典の後、パレードが行われ、54民族を代表する54人の青年男女が先頭に立ち、ベトナム人民軍、公安部隊、人民各層、少数民族の代表らが参列しました。これに先立つ朝6時、グエン・フ・チョン共産党書記長率いる党、国会、国家、政府、祖国戦線中央委員会の指導者からなる代表団と外国人来客、人民各層の代表はディエンビエン省、ディエンビエンフー市のA1戦没者墓地に線香を手向けました。