開幕式典で発表しているダム副首相 |
中国ASEANビジネス投資サミットおよび中国ASEAN見本市は、2004年から南寧市で行われる年中行事であり、中国で行われる見本市として大規模な見本市のひとつでもあります。今年の見本市では、中国とASEAN加盟各国の企業2500社が5000の展示ブースを出展し、その中で、ベトナムは、150社が250のブースを設けたことで、ASEAN諸国の中でブースの数でもっとも多い国です。
開幕式典で発言に立ったベトナムのダム副首相は、ASEANと中国の経済・貿易協力の促進に対するこれらのイベントの役割を高く評価し、ベトナムを含むASEANは常に、相手国と協力して経営投資活動に有利な環境づくりに取り組んでいると明らかにしました。
この機に、ダム副首相は、中国共産党中央政治局常務委員会委員兼国務院常務副総理韓正氏(かん・せい)と会談したほか、広西チワン族自治区の指導者らと会見しました。これらの席で、ダム副首相は中国政府に対し、両国の国境地帯による交流・協力の強化に便宜を図るよう提案しました。又、ベトナム東部海域(南シナ海)問題について、ダム副首相は中国に対し、同海域におけるベトナムの正当な利益と権利を尊重し、同海域の状況を複雑化させないよう求めました。
一方、中国側は、ベトナムとの全面的なパートナーシップを重視していると強調しました。