このサイトは決済とデリバリーを支援し、ユーザーがオンラインで簡単にショッピングできるようにしています。2019年7月に活動を開始してから3年後の現在、通販サイト「ボーソー」はベトナムの電子商取引（eコマース）市場における地位を確立しています。
ベトテルポストは、当初からこの通販サイトで地方の農産物を専門的に販売し、農業生産者や農家とレストラン、コンビニエンスストアと消費者とのつながりを支援するサイトとしていました。
通販サイト「ボーソー」はデジタルテクノロジーを利用することから、ショッピングとデリバリーにかかる時間はいずれも短くてすみます。同時に、2021年11月、ベトテルポストは店舗30万か所と郵便局の2200か所を統合して、オンラインとオフラインをつなげるマーケティング方法を実施しています。
これにより、製品がそれぞれの地方の村や地区まで流通するようになり、「ボーソー」は農村部や遠隔地に住んでいる買い手と売り手を簡単につなげることができるようになりました。
その結果、地方に住む農民が主体的に農産物を販売でき、地方の経済発展に寄与し、市場におけるベトナムの農産物の価値向上につながっています。「ボーソー」を通じて、農民は主体的に販路を探すことができ、直接海外に輸出できるようになります。ベトテル電子商取引有限会社のマーケティング担当者であるレ・テイ・ゴック・フオンさんは次のように語りました。
（テープ）
「地方の郵便局に店があることと、スタッフが豊富であるというメリットにより、『ボーソーは』63省・市の農産物供給者に直接アクセスできるだけのキャパシティがあります。私たちのスタッフは『ボーソー』の利用者に対し、効果的な通販を行うにはどうすればいいかということをアドバイスします」
これと同時に、「ボーソー」のスタッフはオンラインショップのオーナーに対し、オンラインで製品を販売する方法を案内したり、現場で一緒にライブストリームをしたりしています。ベトナムの農作物の種経営グループ株式会社のグエン・タイン・スアン社長は次のように語りました。
（テープ）
「通販サイト『ボーソー』は私たちの製品を宣伝してくれています。『ボーソー』は製品が多くのユーザーに知ってもらえるように販促プログラムを展開しています」
「ボーソー」は先進的デジタルテクノロジーを利用し、買い手と売り手をウエブサイト、またはスマホを通じてつなげています。決済もViettel money, VNPay, ZaloPay などの電子マネーが使えます。「ボーソー」を通じて予約された注文は配送距離が100キロメートル以内の場合、予約からユーザーが受け取るまでにかかる時間はおよそ4時間です。
 電子商取引とデジタル経済局のダン・ホアン・ハイ局長（写真：qdnd.vn） |
これより遠い距離の注文の場合、ベトテルポストはラストマイル配送という方法により製品の集荷センターに輸送します。ミンズオン株式会社のグエン・フイ・ハイさんは次のように語りました。
（テープ）
「私たちは『ボーソー』を通じて商品を注文した直後、『ボーソー』は請求書を作成し、素早く顧客に出荷します。ほかに、私たちは何の費用も支払っていません」
ベトテルポストは「ボーソー」を通じて、国内での販売だけでなく、ベトナム産農産物を国際市場で販売する意向があります。2021年6月、商工省所属電子商取引局の支援の下、北部バクザン省のライチ4トンが「ボーソー」を通じて、欧州市場に試験的に輸出されるようになりました。
特に、2021年3月に、ベトテルポストは国境をまたぐ電子商取引を行うため 「ボーソーグローバル」というオンラインショップを開設しました。ここで、国外在留ベトナム人を始め、外国人の消費者は高品質なベトナム産の製品を買えるようになりました。
ベトナムが国境をまたぐ電子商取引を通じて、ライチを輸出したのは今回が初めてです。商工省所属電子商取引とデジタル経済局のダン・ホアン・ハイ局長は次のように語りました。
（テープ）
「ベトナムが開発した通販サイトを通じて、進出規制が厳しいとされている欧州市場に農産物を輸出したのは今回が初めてです。これは新しい輸出方法で、ベトナムのほかの農産物の輸出に明るい未来を切り開くものだと思っています」
活動を開始してから短期間で、通販サイト「ボーソー」は2020年から2021年のAPICTAアジア太平洋情報通信技術賞を受賞したベトナムの唯一の代表になり、2021年のメイクinベトナムテクノロジー製品賞における金賞にも選ばれました。
「ボーソー」はベトナムの農産物のさらなる価値向上に寄与するため、ベトナムの農産物販売の第一のベトナムの通販サイトになる目標を掲げています。