ホーチミン市の建築遺産の維持、保存

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(VOVWORLD) -320年の歴史を持つホーチミン市は若い都市と言えます。これまでの歴史のなかで、幾度となく風浪や戦争の被害にさらされてきました。

320年の歴史を持つホーチミン市は若い都市と言えます。これまでの歴史のなかで、幾度となく風浪や戦争の被害にさらされてきました。都市化が急速に進めている背景の中で、建築遺跡がなくなる恐れがありますから、同市は経済発展と建築遺産を両立させる問題を解決することに取り組んでいます。

ホーチミン市の建築遺産の維持、保存 - ảnh 1        サイゴン中央郵便局

ホーチミン市は急速な発展を遂げていますが、今でも残るフランス様式の建築物は、そうした歴史の名残を感じさせてくれます。

かつて、フランスによるサイゴン(現在のホーチミン)統治時代の邸宅や教会、劇場といった多くの施設が建設されました。その頃、サイゴンは プチパリ「東洋のパリ」と呼ばれたこともありました。

ホーチミン市は、今もなお多くの建築物がフランスの影響を受けた東洋・西洋の建築様式を融合させた見事な景観となっています。

代表的な建築物といえば、サイゴン中央郵便局、ホーチミン市民劇場、サイゴン大聖堂、人民委員会庁舎、ホーチミン市美術博物館、ベンタイン市場、統一会堂などが挙げられます。

パリ公社(Công xã Paris)通りにある「サイゴン中央郵便局」は、1886年~1891年にかけて、フランス人建築家のVilledieuとFoulhoux助手によって建てられました。正面入口に掲げられた時計が印象的で、建物内に入ると特徴的なアーチ型の天井が目を引きます。郵便局の向かいには、サイゴン大聖堂があります。130年以上の歴史をもつ見事な建築様式で、教会の前には小さな庭園と聖母像があり、両側をパリ公社通りが走っています。

ホーチミン市の建築遺産の維持、保存 - ảnh 2                            サイゴン大聖堂

教会はフランス人建築家のJules Bourardが設計、聖母像はイタリア人彫刻家のStephen G. Cecchettiによる作品です。そびえ立つ2つの鐘楼と、赤レンガの外観が特徴的です。レンガは南フランスのマルセイユから輸入したものだそうです。聖堂内は光が差し込み、静寂に包まれ、訪れる人を厳粛な気持ちにさせてくれます。

 1898年に建てられたホーチミン市民劇場は、フランス第三共和のゴシック様式となっています。フランス人建築家のFélix Olivier、Ernest guichard、Eugene Ferretらが手がけた、豪華なエンボス加工が特徴的な建物です。

 統計によりますと、現在、ホーチミン市では172ヶ所の遺跡があり、その中の40ヶ所が建築物で、観光スポットとして利用されています。また、同市には1300棟の古い別荘や官邸があり、その中の多くは個人的所有であることから、これらの遺跡を維持、保存する作業は多くの困難に直面しています。

ホーチミン市の歴史科学協会のグエン・テイ・ハウ(Nguyen Thi Hau)理事長は「建築遺産は都市の独特な価値である。この遺産を破壊すると文化、観光を発展させることはできない」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「都市化が進む中、都市の建築遺産を保存するためには地元の行政府と投資家、共同体は重要な役割を担っています。行政府は具体的な計画で遺産保存活動を行います」

ホーチミン市の建築遺産の維持、保存 - ảnh 3

ホーチミン市建築大学所属科学研究管理と大学院担当室の元室長であるチャン・バン・カイ建築家は「遺産保存と都市開発との矛盾を解決するため、保存を発展の原動力にする必要がある」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「政府は土地使用計画、インフラ整備への投資、税制という3つの器具があります。政府の政策は建築遺産の保存に便宜を図らなければなりません。建築遺産を所有する人々はよい収入があれば、その遺産を破壊せず、保存に余裕があります」

一方、ホーチミン市建築家協会のメンバーであるカオ・タイン・ギェップ建築家は「ホーチミン市は都市開発計画を作成する前に、遺産保存計画を作成する必要がある」と述べ、次のように語りました。

(テープ)

「遺産の保存と発展が緊密に結び付いています。ホーチミン市の中心部における建築遺産をきちんと実施すれば、周りにある都市開発が順調に行われます。市の保存すべき建築物のリストを作成しなければなりません。」

ホーチミン市の遺跡保存センターのチュオン・キム・クアンセンター長は「現在、都市建築や考古学にかかわるものなどホーチミン市の文化遺産の保存活動は多くの困難に直面している。近年、ホーチミン市は関連各省庁に対し、建築遺産や文化遺産の改修プロジェクトを支援するよう呼びかけた」とあきらかにしました。

文化遺産の保存と経済発展との利益が確保されるならば、この2つの作業が両立に実施できます。建築遺産の所有者はその遺産を依拠して、観光を発展できます。より、重要なことは建築遺産の保存はすべての人々の責任でありながら、義務でもあります。

以上、ホーチミン市の建築遺産の維持、保存についてお伝えしました。それでは、今日はこのへんで

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