ASEAN2020の議長国ベトナムの役割と責任

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(VOVWORLD) -ベトナムは、2020年1月1日からASEAN=東南アジア諸国連合の議長国を務めます。ベトナムがこの役割を果たすのは今回が2度目です。
ASEAN2020の議長国ベトナムの役割と責任    - ảnh 1   ピーター・ギルケ所長(写真:TTXVN)

これは、ASEANに対するベトナムの名誉でありかつ、重い任務でもありますが、ベトナムが引き続きASEAN共同体に効果的に貢献してゆくチャンスでもあります。そこで、今回のASEAN議長の任期への準備は極めて重視されています。

ASEAN議長国の役割に向けた準備

今後もASEANが歩む道は多くの試練にあると予測されています。それらは、ASEAN内の団結は外部からの戦略的な競争や、政治的経済的な影響に対応できるのか?現行ASEANの協力と体制は、日増しに高まっている連結の需要に応えることができるのか?ASEANは、同地域に住む6億3千万人に適切な利益をどのようにして与えるのか?まもなく2020年のASEAN議長国を務めるベトナムを始めとする、それぞれのASEAN加盟諸国はこれらの試練に対応しなければなりません。

ベトナムは、ASEAN国家委員会を早めに発足しました。この委員会は、小委員会などで構成されています。また、ベトナムは、ASEANを担当する国内外の各省庁や、部門、専門家と共に、関連問題について相談しました。

ASEAN加盟諸国からの信頼

ASEANに加盟してから、ベトナムは、ASEANの諸活動を最優先課題として見なしています。2010年のASEAN議長国を務めたさいに、ベトナムは多くの適切な行動をとってきました。2度目となる今回のASEAN議長国に向けたベトナムの役割について、KAS=コンラート・アデナウアー財団ベトナム事務所のピーター・ギルケ所長は次のように評価しています。

(テープ)

「ベトナムは、自国における共同体の構築において優れた役割を示してきました。ベトナムの経験は、ベトナムがASEAN議長国を務める時に、ASEANにとって役立つことでしょう。ベトナムは、地域と世界の参入活動における主体的かつ積極的な一員となっています。」

ASEAN議長国を担当することは、責任であり、任務でもあると同時に、大きなチャンスでもあります。ASEAN議長国は、これまでの成果を活用すると共に、域内の協力、及び域外におけるASEANの地位向上を強化する可能性があります。マレーシアの戦略国際研究所のシャリマン・ロックマン代表は次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムは、ASEAN議長国としての役割を果たす能力を持つと同時に、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国へ立候補しています。それらは、ベトナムが国連などの重要で大規模なフォーラムにおいて、発言力を高める為の良いチャンスとなります。」

他方、インドネシアのマルティ・ナタレガワ元外相は次のような見解を述べています。

(テープ)

「ベトナムが2020年のASEAN議長国を立派に果たすことが出来ると確信します。私たちは、ベトナムの周到な準備作業をよく見極めたからです。」

2020年は、ベトナムとASEANにとって特別な年となります。この年に、ASEANはASEAN共同体設立5周年を迎え、2015~2020年期のASEAN共同体構築の中期点検を行うほか、ASEANとパートナー間の一連の行動計画を完了させることになります。その一方で、2020年にベトナムはASEAN加盟25周年を迎えます。そこで、2020年のASEAN議長国を立派に果たすことは、ベトナムが能力と牽引役の役割を果たす機会でもあることです。

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