山間部の「科学者」ファム・ハン・ハインさん

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(VOVWORLD) -ハインさんは、農業農村開発省、科学技術省、科学技術連合会、ベトナム農民協会の共催による「農家の科学者」を顕彰する式典で、表彰されました。
山間部の「科学者」ファム・ハン・ハインさん - ảnh 1        ハインさん(左)

ファム・ハン・ハインさんは、北部山間部ソンラ省マイソン県農業サービスセンターで技術者として活躍していますが、現地農民にとって真の科学者のようです。というのは、彼が提示したアイディアや、技術的方策は、農業生産に導入され、高い効果を遂げたからです。ハインさんは、農業農村開発省、科学技術省、科学技術連合会、ベトナム農民協会の共催による「農家の科学者」を顕彰する式典で、表彰されました。

ソンラ省マイソン県ハッロット町に住むある農民は、「以前、自然の環境のままでシュガーアップル(na ナー)というフルーツを栽培しましたが、1ヘクタールにつき3~5トンしか収穫できなかった。7年前に、ハインさんから教えてもらった「シュガーアップルの人工受粉」方法を導入することにより、実がたくさんつくようになった」と明らかにしました。

(テープ)

「人工受粉を集中的に行ったら、シュガーアップルの収穫量は、受粉をしなかった時期と比べ、5~7倍も増えましたよ。なので、果実の品質がさらに高くなります。現在、全てのシュガーアップル栽培業者は、人工受粉を行っています。」

一方、ハインさんが研究してきた「ザボンの収穫期、開花、結実シーズンの調整」という方法も導入され、成功となりました。ソンラ省におけるザボンは経済的価値をもたらす柑橘類の一つです。この方法のお陰で、現地住民は、ザボンの木を発芽から開花、結実まで完全に人工的に栽培できます。お陰で、ザボンは一年中採れるようになりました。

その他、ハインさんは、「種なしザボンを結実する人工受粉方法」、「ザボンの皮に活用する防虫方法」、「ザボンの質的向上のため、ザボンの実を枝先から幹に移転させる方法」などを研究し、実践に効果を収めました。マイソン県コーノイ村に住むある農民は、「約1,5ヘクタールのシュガーアップル、及び、ザボン畑にこれらの方法を導入した結果、収穫量は以前より増加した他、果実は美しく大きい、高品質だったよ」と明らかにしました。

(テープ)

「ザボンの花が開いたら、私たちは人工受粉します。開花直後の花粉のある花を摘み取り、花粉の無いめしべにくっつけてやる方法です。そして、一本の木には、どのぐらい果実を必要とするか計算します。余ったら、切って捨てます。そうした方法を活用することで、果実は美しくなるからです。」

山間部の「科学者」ファム・ハン・ハインさん - ảnh 2  自作孵化器の使い方を教えるハインさん

その他、ハインさんは、「ガソリンやエンジンオイルを燃料として使用する発電機からバイオガス発電機に製造する」方法、「ソンラ省における雌豚の繁殖率、及び豚肉の品質を向上させる」方法、「自作孵化器」なども研究し、効果的に適用してきました。

ハンさんについて、マイソン県農業サービスセンターの副センター長は次のように明らかにしました。

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「ハインさんは、常に現場に行って、農業生産に適用するための多くの方法を見出しました。近日中に、私たちは、彼が提出してきた方策の導入、拡大を指導します。」

農業生産に奉仕する構想に夢中になる理由について、ハインさんは「農業の技術者であり、22年間にわたって農民と直接的に働いたこともあり、農民たちが直面する様々な困難をよく把握している。そこで、自分自身でそれらの困難を解決してあげたい」と明らかにし、次のように語りました。

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「農民たちと接触するたびに、彼らから様々な質問を受けました。農業の技術者である私は、農民たちを助ける措置を見出さなければならないと認識しました。」

農業生産分野に多大な貢献をしてきたハインさんは、多くの表彰状を授与されました。ハインさんのアイディアが幅広く適用されるように期待しましょう。

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