平和の大使 ベトナムの食文化

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(VOVWORLD) - 食文化は、ベトナムのことを世界の人々に理解してもらうことに役立つベトナムの大使としての役割を果たしていると言えます。

先月ハノイで開催された第2回米朝首脳会談はベトナムにとってベトナムの国際会議の開催能力や、おもてなし、文化など国のイメージアップを図るチャンスでした。その中で、食文化は、今回の会談を取材に行った各国の記者たちを魅了したと言えます。彼らは、ベトナムの豊かな食文化を世界に紹介する役割を果たしてゆくと期待されています。

平和の大使 ベトナムの食文化 - ảnh 1第2回米朝首脳会談のプレスセンターの食堂で提供された料理 

ベトナムの食文化を世界に紹介するために、ハノイ市は、第2回米朝首脳会談のプレスセンターの食堂にハノイの有名な調理人を招きました。これにより、プレスセンターの食堂は、ブッフェ型のヨーロッパとアジアの40の料理のほか、フォーティン、ブンタン、ブンチャーなどハノイならではの料理を9つ無料に提供しました。プレスセンターの食堂を担当したグエン・クォック・フンさんは次のように語りました。

(テープ)

「メニューはとても様々ですが、その中で、フォーやブンタンなどハノイの食文化に集中しました。報道関係者らは、食堂の料理が好きですが、中でも、フォーは、早く注文しないとなくなってしまうほど、すごく人気がありました。」

今回提供されたハノイの9つの名物料理の中で、フォーやベトナム風のつけ麺ブンチャーなどが有名で、ほとんどの報道関係者をひきつけましたが、まだ知名度が低いハノイ名物の一つであるブンタンも多くの報道関係者の好評を得ました。ブンタンは、千切り状にしたチキンや豚肉にベトナムソーセージ、錦糸玉子、ハーブなどを載せた汁麺です。鶏と豚がベースに乾燥エビのダシが少し効いたスープなんですが、あっさりしていますが、コクがあって美味いと評されています。ブンタンの店をやっており、今回のプレスセンターの食堂でブンタンを提供したドアン・ヴァン・ロイさんは次のように語りました。

(テープ)

「ハノイの料理について触れるならば、たくさんの料理をあげることができますが、ブンタンはハノイの名物料理の中で最もおいしい料理の一つだと思います。ブンタンは豚、鶏、エビ、卵、野菜などたくさんの材料を必要としますが、それぞれの食材が巧みにミックスされ、ブンタンの素晴らしい味を作り出しますよ。」

平和の大使 ベトナムの食文化 - ảnh 2ベトナム料理を味わっている外国の記者たち 

プレスセンターの食堂で提供された料理の他、ローカルの屋台で売られている料理も、多くの報道関係者を魅了しました。第2回米朝首脳会談はもちろん、ハノイの名物料理も多くの報道機関の取材テーマとなりました。アメリカのテレビ局「ABCニュース」は、フォー、パパイヤサラダ、エッグコーヒーというハノイの伝統的な食文化を紹介するレポートを放送しました。

また、フォーティンというハノイの有名なフォーの店も多くの報道機関に紹介されました。こうした「フォーティン」はさきごろ、東京池袋で「フォーティン東京」という店を開店したばかりで、東京都民を引き付けているようです。

フォーティンは、韓国人の口にも合うようで、第2回米朝首脳会談を取材に行った韓国の記者たちにとって好きな料理となりました。その一人は韓国の新聞「Asia Today」の記者ジュン・リナさんです。彼女は、フォーティンのほか、揚げ豆腐を、エビのダシで作ったタレにつけてブンという米の麺と一緒に食べる「ブンダウ・マントム(Bun dau mam tom)」も好きになりました。ジュン・リナさんの話です。

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「私は、フォーのほか、「Bun dau mam tom」も好きです。フォーはロードゥク通りにあるフォーティンの店でよく食べました。韓国人にとってフォーはすごく口に合いますよ。」

第2回米朝首脳会談を機に、世界各国の報道機関がベトナムの食文化についていろいろ伝えたことは、ベトナムの豊かな食文化の魅了を示しています。その意味で、食文化は、ベトナムのことを世界の人々に理解してもらうことに役立つベトナムの大使としての役割を果たしていると言えます。ベトナム観光顧問評議会事務局のホアン・ニャン・チン局長は次のように語りました。

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「それぞれの料理の背景には面白いエピソードがあって、その話は外国の人々を魅了するでしょう。ベトナムの食文化は、ベトナム観光にとって、ベトナムのことを世界にPRする重要な役目でしょう。」

一方、ベトナム人ジャーナリスト グエン・ゴック・アインさんは、第2回米朝首脳会談は、食文化をはじめ、ベトナムのことをピーアールする良いチャンスであったと述べ、次のように語りました。

(テープ)

「近年、外国のメディアがベトナムの食文化についていろいろ伝えていることがわかりました。例えば、ハノイに来たら、何をどこで食べたほうがいいのかという情報をよく報道しています。これにより、ベトナムは食文化のピーアール計画を立てる必要があると思います。」

第2回米朝首脳会談の開催はベトナムにとって豊かな食文化などをピーアールして国のイメージアップに貢献したと言っても過言ではないでしょう。

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